kisses


 そのあごを掬い上げ、乱暴に口づけると月島も初めは戸惑っていたがすぐに応戦してきて、強く唇を吸うと月島も同じくらいの力で吸い返してくる。それが嬉しくて、何度も唇を吸ってやると、いきなり唇を大きく舐められてしまい、眼の前の月島は眼を伏せつつもしてやったりの顔で笑んでくる。
「やったなっ……!! このっ……!!」
 鯉登も笑顔になり、夢中で月島の唇を啄むように吸っては角度を変え、感じる甘い味を愉しみながらひたすらに唇を吸うと、まるで指南するように月島の舌が咥内に入り込んできてナカを大きく舐められる。
 鯉登も同じく舐め返し、鯉登の咥内で舌を絡ませ合うような濃厚な口づけを散々愉しみ、最後にはべろべろに互いの舌を舐めたくってから唇を離す。
 すると銀糸が二人の唇を繋ぎ、ぽたっと雫が月島の身体に落ちる。
「はあっ……音之進……ん、は、はあっ……」
「は、は、はあっ、つきしまっ……」
 まるで激情をぶつけ合うように激しく唇を合わせ、ぐりぐりと相手の唇に自分の唇を押し当てながら吸いつき合い、そして咥内を舐めたり唇を舐めたりと忙しく愛撫に明け暮れているとふっと、唇が離れ、至近距離で二人は見つめ合った。
 月島の眼には確かな欲情が浮かび上がっており、きっと自分も同じような目をしているのだと思いながら、もう一度軽く唇を奪い、月島が身に着けているパジャマの下穿きに手をかけた。
 そして下だけひん剥き、股間に手を宛がって揉んでみるとそこはすでに反応を示してこんもりと山を作っている。
「あっ……やっ! あっああっ……!! ま、待っ、ああっ!!」
「……膨らんでいるな。だいぶパンパンになってる。欲しいか、私が。月島言ってみろ。欲しいか?」
「ん……ほ、ほし、欲しい。欲しくて、たまりませんっ……!!」
「イイコだ、つきしま……」
 しかし月島は少し表情を曇らせ、天井の明かりを指さした。
「あの、照明を少しだけ落としてもらえませんか。……その、いつも薄暗いところでシているので、少し、は、恥ずかしい、です」
「灯り? あ、ああ。すまない、気づかなかった。では、部屋の電気は消して枕元のランプにしよう。その方が雰囲気も出る。さて……?」
 ランプを灯し、月島の方へ向き直ったその途端、その身体を押し倒し寝間着を捲って乳首に吸いつく。
 舌を使って乳輪共々ベロベロに舐め上げると、月島の甘い味を凝縮したようなそんな甘味が舌に乗り、それが気持ちよくてだんだんと勃ってきた乳首を愛してやる。
 因みに、月島は恥ずかしいのか胸元に手を寄せてたくし上げられた寝間着を握って顔を赤くしている。
 その嗜虐心を煽る様にさらに興奮してしまい、上目遣いで月島を見つめながら、ぢゅるぢゅるとわざと音を立てて乳首を吸い、舐めしゃぶるとさらに顔を赤くして感極まったような顔を見せ、早速喘ぎ始める。
「あ、あはっ、は、はあっはあっ、あっ……! んっあっ、はあっはあっ、おと、の、しんっ……!!」
「イイか? 月島。イイならイイと言え」
「い、イイッ……!! すごく、すっごくイイ、ですっ……!! たまらないっ……!!」
 たまらないのはこちらだという言葉を、鯉登は飲み込み、胸から胃の辺りそして下腹を思う存分しゃぶって月島の官能をしっかりと引き出した上で、彼のふんどしを解いてしまうと、そこには完全に勃起したペニスがゆらゆらと揺れており、まじまじと見られたのが恥ずかしかったのか手で隠そうとするが、その前に握り込んでしまい、早速先端に大量に滲んでいる蜜を舐め取るべく、わざと舌を出して見せつけるようにぺちょっと音を立てて先っぽに舌を置き、ゆっくりと舌を動かしてじっくりとカウパー液を舐め取っていく。
 少ししょっぱい、月島の味。
 先ほど風呂に入ったからかまったくいやなにおいはせず、大胆にもカリまで口に含み、口のナカで亀頭を縦横無尽に舐め回してやると派手な月島の喘ぎが耳を劈く。
「あああああああっ!! ああっ、ああああああっ!! うあっうあっ!! やっ、あああっ!! かん、感じるっ!! そんな、そんなことっ……はあっはあっ、いやだ気持ちイイッ!! あっあっ、気持ちいっ、気持ちいっ!! あっああっ!!」
「イイコだぞ月島。もっとイイと言え。言ってみろっ!」
 月島の腹に張り付けるようにしてペニスをノーハンドで舐めると、かなり感じたのかぶるっと身体が震え、それに気を良くした鯉登はさらに責めるべく、根元を手で持って固定してぢゅるぢゅると音を立てさせながらストロークしてやると、首だけを傾けて鯉登を見ていた月島の顔が快楽で歪むのが分かった。
 相変わらず、いい顔をすると思う。
 この顔が見たくて責めているという理由もあることはある。何しろ、超絶に色っぽいのだ。責め込まれることに対して多少抵抗があるそのギリギリを行く快感がだんだんと月島の理性を崩していく様が、見ていて分かるしそれが興奮する。
 懸命に大人としての自分を保とうとするが、快楽でそれも崩れ、快感に身を任せるようになるまで堕とすのが愉しい。
 今はそのギリギリのところに彼は居る。
 先端だけを舌を出してベロベロに舐めてカウパー液をさらに滲ませ、そしてそのぬめりを利用しつつストロークしてやると、月島の腹がピクピクと動くようになる。
「は、はあっ、はあっはあっはあっはあっ、あっあっ!! ああっああっ、おと、の、しんっ、あっ、ああだめ、だめああああ!! はあっあっ、き、気持ちいっ、気持ちイイッ!! やっあっ!! 音之進っ!! あっあっ、あああああ!!」
「イイ声だ、月島。イイ声出るじゃないか。もっと聞かせろ。私に聞かせてくれ、お前の感じてる声、聞かせてみろ」
「はあっはあっ、は、恥ずかしっ……!!」
「今さらだろう、なにを言っている。いいから聞かせろっ!!」
 さらにストロークを激しくしてやると、ぶぢゅぶぢゅといった音が立って、その音にも興奮してしまい、夢中になって月島の肉棒を愛してやる。
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