デキる月島は今日も憂鬱~金曜日の夜編~


 それをいいことに、手をだんだんと下へとずらし、ぎゅっと彼の股間を握るとソコがかなり膨らんでいるのが分かり、自分でも抑えられない笑みと共にぎゅっぎゅっと揉んでやると、彼は身じろいで手から逃げようとするがそこで逃がすほど俺もばかじゃない。
 ひたすらに追いかけて、下着に手をかけるとその手に彼の熱い手が重なる。
「や、ま、待っ……! は、はあっ、つきしまっ!!」
「もう待ったは無しですよ。俺はもう、完全にソノ気……」
「待て、私にもさせろ。お前のこと、愛してやりたい」
 そう言った彼は掛け布団を捲り上げてベッド下に落とし、見事な手際でひっくり返されてしまい、間髪入れず口づけられ、舌が口のナカへと入ってくる。
 そしてれろれろと舌を動かして愛撫しようとしてくるが、何しろこの人はキスがとにかく下手くそだ。思い通りにしてあげたいと大人しくしていても、一向にそれ以上の何かがあるわけでもなく、俺から舌を出して彼の舌と絡めると、今度は何となく勝手が分かったのか、夢中になって舌をしゃぶってきて、ぢゅうぢゅうと音を立てて吸われるし、舐められるし、そのうちに二人分のヨダレが口に溜まってきて、彼に送りつけてやるとのどを鳴らして飲み込んでいて、今度はその半分ほどが俺の口のナカへと流れ込んできて、同じくのどを鳴らして飲み下すと二人分の生温かいヨダレがふわんと鼻の方にかおりが立ち上り、そのあまりのエロティックな味に身体がつい熱くなる。
 ぎゅっと彼に抱きつき、キスを堪能しているとだんだんと音之進さんもソノ気になってきたらしく、キスが激しくなってきた。
 彼が乗ってきた証拠だ。
「んんっ、ん、ん、んっふっ、はあっはあっ、んんんんっ、んむっはっ、つき、し、まっんっ!」
 ぐりぐりと唇を押しつけながら舌を出して俺の舌と積極的に絡めてくる。これは、かなり乗ってきたな。
 薄っすらと眼を開けると、彼はうっとりとした表情で夢中になりながら舌を出して俺の舌を舐めている。その姿に欲情し、未だ着ていたパジャマの上着を脱がすべく、腰の辺りを撫でながらたくし上げていく。
 肌が熱い。手で触っているだけなのに、手が火傷でもしてしまいそうな、そんな熱が彼の身体に篭っていて、手のひらで肌を味わうように擦りながらパジャマを脱がしていく。
 すると彼が身体を起こしたのでそれにつられるようにして俺も起き上がると、彼が俺の足を跨ぎ、自分からパジャマを脱いでくれた。
 そこで露わになる上半身に興奮が隠せず、早速胸元に吸いつく。
「あ、はあっ……は、あ……んっんっ、つきしまっ……! あ、やっあっ」
 一見拒絶とも取れる言葉が飛び出したが気にせず、乳首にむしゃぶりついて何度も乳輪含め、乳首の出っ張りを吸いまくるとぶるっと彼の身体が震えた。
「んっあっ、き、気持ちいっ! い、イイッ、あっあっ、やっ、つきしま気持ちいっ!」
 両方の乳首共にまるでけだものみたいにしゃぶりつき、吸いまくると彼が身体をくねらせ、のどを反らせて悦ぶ。
 その姿がやけに煽情的で、身体に手を這わせながらしきりに乳輪や乳首をむしゃぶっていると、とうとう初速が遅い彼もソノ気になったのか、笑顔を浮かべながら顔を寄せてきたので、舌を出して誘うと、彼も俺と同様しゃぶりつくようにして舌に吸いついてきては舐めしゃぶってくる。
 互いに互いを高め合う瞬間が、すごく好きだし、燃える。この時間ほど、彼を愛しいと思える時はないほどには、好きだ。
 そのまま舌を絡ませ合い、しゃぶり合うキスに溺れていると、彼の手がパジャマの裾から入り、胸までたくし上げたと思ったら笑いながら乳首を抓ってきて、その快感に思わず身体がビグビグしてしまう。
「あ、あは、あは、だめ、だめですって、ソコはっ……!」
「いいくせに、悪いっていう……だめな口は、これを飲め」
 そう言って彼の口から零し落とされる大量のヨダレ。生温かいそれを、のどを鳴らして飲み下すと、彼は嬉しそうに笑って口に吸いついてくる。
 何度も何度も唇を吸われ、その情熱に些か引いていると彼の腕がヘビのように首に絡みつき、舌を強請っているようなのでそのまま絡ませると、妖艶に笑った彼が応戦してきて唇の吸い合いになった。
 口づけが解けると、当たり前のようにまた乳輪や乳首をしゃぶり、彼はそれに背を反らせて悦びを訴える。
 乳首は彼のにおいを煮詰めたような味がして、すごく甘い。こってりとした甘さがあるそれを、舌で大きく舐めたりぢゅうぢゅうと吸ったりと様々なタッチで愛してやると彼がまたそれに対して悦ぶ。
 すると感極まったのか、額に吸いつかれ、そのままの勢いで瞼を舐められたと思ったら押し倒されてしまい、思い切り唇に吸いついてくる。
 舌を出して俺の舌を絡め取りながら、とにかく口や唇に吸いついてくるものだから息が上がる。当然、彼の息も上がっていて二人で肩で息をしながらキスに溺れていると、また彼からヨダレが送られてきて、舌で受け止め飲み下すとすぐに追って彼の唇に口が塞がれてしまい、とにかく激しいそれに、今はただ圧倒されるばかりだ。
 こんなことも珍しい。
 しかし彼はそこでも止まらず、唇から舌を尖らせてあごや耳などにも吸いついて舐めてきて、思わず身体がビグビグしてしまう。き、気持ちイイッ……!!
「ちょ、お、音之進さんっ……! うっあっ……か、身体が、勝手にビグビグするっ……!」
「んー……気持ちイイか? 月島どうなんだ。言ってみろ」
「はあっはあっ、い、イイッ……!! あっあっ……あ、イイッ……!!」
 さらに耳の孔にまで舌を入れられ、身体をビクつかせるとちゅっちゅっと音を立てさせながら彼が頬へと口づけ、いきなり口に指を入れられてしまい、彼の指を夢中で舐めているとまた口づけられ、彼の舌が俺の舌を捉え、ぢゅぢゅうっときつく吸ってはしゃぶってきて、舌を口の外に出したまま、俺たちはれろれろと舌を上下に動かし、互いの舌を舐め合い、そして吸い合った。
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