架空のお仕事ss
ハンカチを差し出す仕事に就いた。
人は小さな海で、ときおり、まなじりから塩っぱい水が溢れ出す。私はそんな時、そっとそばにいて、ハンカチを差し出すのだ。
理由なんか聞かない。
俯いた顔を上げたり覗き込んだりもしない。
ただ揺れるその肩が落ち着くまで、一緒に座っていよう。

人は小さな海で、ときおり、まなじりから塩っぱい水が溢れ出す。私はそんな時、そっとそばにいて、ハンカチを差し出すのだ。
理由なんか聞かない。
俯いた顔を上げたり覗き込んだりもしない。
ただ揺れるその肩が落ち着くまで、一緒に座っていよう。
