架空のお仕事ss

 夕日を調理する仕事に就いた。

 その日の勤めを終えた太陽を海の果てで待ち構え、落ちてゆく前にフライパンで受け止める。船で曳き、陸上のキッチンまで急いで運ぶ。

 太陽はそれ自体が熱を発しているから、急がないとただの目玉焼きになってしまう。

 さあ、ここからが腕の見せ所だ。

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