架空のお仕事ss

 鉛筆を削る仕事に就いた。

 一枚の紙に真剣に向き合う人たちが、その手を止めず進めるように。

 どんなタッチを想定しているのか、今は柔らかさとシャープさのどちらが必要なのか。紙の上と作者とに注意を注ぎながら、何で以って削るのかも選定する。

 木の香りがする。

 きっと、いい作品になる。

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