架空のお仕事ss

 風見鶏の話し相手になる仕事に就いた。

 彼らは生まれてから死ぬまでを屋根の上で、たったひとりで過ごすことが多い。容赦ない日光や雨風に曝されて、その辛苦を分け合う友もいない。

 だから私は街じゅうの屋根に登り、街じゅうの彼らの孤独を和らげるのだ。

 南風が私たちの間を吹き抜ける。

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