架空のお仕事ss

 世界を広げる仕事に就いた。

 生きることは大変で、人は時々、世界の広さを忘れてしまう。

 脇目も降らず歩く人に、よそ見を促してみる。すれ違ったのは昔の親友かも。道を一本外れるだけで、運命の店を見つけられるかも。

 足元の花や鼻を掠める香り、心騒ぐ音楽に、足を止めてみよう。

 世界は無限に広い。

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