架空のお仕事ss

 天の川の渡守の仕事に就いた。

 一年に一度限りの逢瀬を果たし、彼らが再び別れる時まで、舟の中で待つ。星の川は半透明に瞬き、そっと手を差し入れると泡が弾けるような音を立てる。

 やがて川の果てが白け、朝の訪れを告げる。

 いつまでも互いを思う二人はまた一年、互いを思い暮らす。

design
18/199ページ
スキ