ハロウィンパーティー

 運転する車に衝撃が走った。やってしまった。停車して確認する。転がった鞄と靴が目の端に映る。
 と、それの手が動き、這い寄ってきた。
「ひっ」
 運転席へ戻りエンジンをかける。
 あれで動くなんて、お化けだ。お化けなら、轢いたって悪くない筈だ。そうだ、あれはお化けだよ。
 呟きながらアクセルを踏む。
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