ハロウィンパーティー

 同窓会で久々に再会した俺たちは夜の学校へ忍び込もうとした。
「セキュリティ厳しくなってて開かないわ、玄関」
「せっかく来たんだし、窓割って入らね?」
「馬鹿」
 囁き交わしていると、怒声が響いて飛び上がった。
「こら、お前ら!」
 慌てて逃げつつ、俺たちは泣いた。
 昨年死んだ、元担任の声だった。
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