妹・サブスクリプション【コミックス】
X(Twitter)で試し読みしてガゼン気になって購入。かわいらしい絵柄と読みやすい基本4コマということでサクサク読めるが、大変に深く重く、すごいものを読んだ。
失った人の代わりとして普及していくレプリカント、その成長の過程で所有者は自分に都合のいい記憶を植え付け、自分が「そうあってほしい」その人を作り上げていく。その異常性に、本当は所有者も気づいている。でも手放すことができない。レプリカント製造会社の社長の言葉がひどく印象に残る。「結局 偽物で構わないのだ」。
人は自分のみたいものを見る、愛したいものを愛す。そのエゴの究極たるものがレプリカントなのだが、だが所有者は確かにその間、幸せだったのだろう。それが人の弱さ、脆さであり、決して正論によって立ち直るものではない。この作品は、それを丁寧に描いていた。所有者だけではなく、あらゆる立場の人の視点から。本当に、レプリカントが普及する過程にはこういうことが起きそうだな、と思う展開で、ラストはあまりに悲しいものだった……。それでも、みゆきは幸せだったんだろうと思う。
おまけ番外編ページが救い。
失った人の代わりとして普及していくレプリカント、その成長の過程で所有者は自分に都合のいい記憶を植え付け、自分が「そうあってほしい」その人を作り上げていく。その異常性に、本当は所有者も気づいている。でも手放すことができない。レプリカント製造会社の社長の言葉がひどく印象に残る。「結局 偽物で構わないのだ」。
人は自分のみたいものを見る、愛したいものを愛す。そのエゴの究極たるものがレプリカントなのだが、だが所有者は確かにその間、幸せだったのだろう。それが人の弱さ、脆さであり、決して正論によって立ち直るものではない。この作品は、それを丁寧に描いていた。所有者だけではなく、あらゆる立場の人の視点から。本当に、レプリカントが普及する過程にはこういうことが起きそうだな、と思う展開で、ラストはあまりに悲しいものだった……。それでも、みゆきは幸せだったんだろうと思う。
おまけ番外編ページが救い。
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