増補改訂版 スマホ時代の哲学「常時接続の世界」で失われた孤独をめぐる冒険

【読む前】
 気になるテーマなので買いました。『なぜ不安や退屈をスマホで埋めてしまうのか』という帯文に、非常に興味を惹かれます。

【読了後】
 特典のブックリストも含めて読み終えました。著者の書き振りが語りかけるようなのもあってとても読みやすいのに、書かれていることは何度も考えを促されるもので、余白の多い仕様だったのもあって、読みながら考えたことなどを、たくさんメモすることができました。
 哲学というのをこれまで避けて来てしまったのですが、この本をきっかけに、色々読んでみようと思います。
 何かをすっきり自己完結的に分かったつもりになるのではなく、考え続けること、自分の中で問いかけ続けることが、スマホにより外部と常時接続している現代には(難しいけれども) 大切なのだと、何度も様々な例を出して説いてくれています。
 個人的にとても興味深かったのは、そのために「趣味」(日常的な語感としてのものとは少し違う意味合い)が必要であるというくだりと、その中でも何かを育てることや作ることが有効である、というくだりです。そして、それはSNSなど他者の視線・評価等を離れたところで行われるものであり、そうでなくては意味がない、ということでした(私の解釈が入っているかも)。創作を趣味とする(これは日常的語感の)人間としては頷けることが多かったですが、SNSにそれ(作品)を提示してしまうのは、ここで言われている「趣味」とは違ってきてしまう、というのが「そうか〜!!」と。
 また、自分の思考などをSNSによって深める、というようなことはできない、というのも、なるほどなあと納得しました。そこには常に他者の視点があり、他者を意識した文にしかならないのですね。
 そういった意味で、この間「積読チャンネル」でも紹介されていた「さみしい夜にはペンを持て」のような、完全に自分だけのためにかく文章(日記)というのは有用なのだろうな.......と思いました。ということで、ブックリストにある気になる本とともに、上記の本も読みたいです。
 著者の谷川嘉浩さんのポッドキャストがあったので今日幾つか聞いてみました。とても興味深い話題について聴きやすいお声でお話ししてくださっていて、今後も聴いていこうと思います。
1/1ページ
スキ