135話 I am myself.

 可愛いリボンや花に飾られた、淡いピンクの手帳を開く。自然と口角が上がって、ハミングまでしてしまう。
 新しい日記帳を開くたび、私も、新しい私になるのではないかしら。
 日記帳に合わせてお兄様が買ってくれた、これまた可愛いピンクのボールペンを握って、今日一日を思い返す。
 私だけの、私のためだけの時間。
 悲しい事件に巻き込まれて、人間から使い魔になった私だけれど、こうして毎日、私自身を通して見つけたこと、感じたことを書き綴っていれば、一番大切なことを見失ったりはしない。
 どれだけ変化したとしても、私は私。
 ダイアナ・エバ・クラークなのだ。
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