83話 翼を持ったスノーマン
朝カーテンを開くと、街がうっすらと白いものに覆われていた。雪だ。この国ではあまり降雪がなく、つまり雪が積もるということもほとんどない。確か昨年やその前の年のクリスマスには珍しく降ったので、ダイアナが喜んでいた記憶がある。まあ、愛する天使の使った奇跡によって降った雪もあるが。
コーヒーを淹れながら、そう言えば、と思い出す。珍しく雪が降った日、たまたま俺や天使、ダイアナの休日が被ったことがあった。遊びに来た天使も伴って、近所の公園へ足を伸ばしたのだ。
コーヒーを淹れながら、そう言えば、と思い出す。珍しく雪が降った日、たまたま俺や天使、ダイアナの休日が被ったことがあった。遊びに来た天使も伴って、近所の公園へ足を伸ばしたのだ。