好きが回る
ツッコが行きたがるから、寿司屋に来た。もちろん回らない方じゃなくて、回る方。ツッコは席が空くのを待つ間もワクワクを隠さない。
「ツッコ、そんなにお寿司好きなの」
「好きだよ! え、ユッチ高校からの付き合いなのに知らなかったの!」
常識だと言わんばかりの口調に、私は肩をすくめる。知らんがな。
やがてカウンター席に通された。ツッコが速攻ゲットした皿には、玉子焼きが載っている。
「え、ツッコそれ」
「あたし魚介類苦手だもん」
思わず吹き出してしまい、慌てて口元を覆う。
ツッコは続けて言った。
「魚介類の代わりにユッチが回って来たらいいのに」
「何それ」
「そしたら好きな物だけ回ってくるでしょ」
私は顔を覆った。
「ツッコ、そんなにお寿司好きなの」
「好きだよ! え、ユッチ高校からの付き合いなのに知らなかったの!」
常識だと言わんばかりの口調に、私は肩をすくめる。知らんがな。
やがてカウンター席に通された。ツッコが速攻ゲットした皿には、玉子焼きが載っている。
「え、ツッコそれ」
「あたし魚介類苦手だもん」
思わず吹き出してしまい、慌てて口元を覆う。
ツッコは続けて言った。
「魚介類の代わりにユッチが回って来たらいいのに」
「何それ」
「そしたら好きな物だけ回ってくるでしょ」
私は顔を覆った。