「きらきらしている君が好きだ」
　真剣な顔で彼が言う。似たようなセリフをもう何回も、色んな口から聞いた。
　最初は嬉しかった。高校入学を機に部活と勉強を両立させ、クラスの中心にいられるように頑張っていたから、それを認められた気がして。
　だけどこれまでの彼氏は皆、私が悩みを打ち明けたり相談したりすると目を背けた。
　きらきらしてない私は見たくないんだって。きらきらするためには努力が絶対に必要なのに、それは見たくないんだって。
　だから私は誰とも付き合わないことにした。
「だから君がきらきらできるように、すぐ近くで支えたいって思うんだ」
　あれ、何かこれまでと違う。断るつもりが、頷いていた。