映像の良さ

 今どき絵が良いのは普通のことかもしれないのだが、とてもリアリティのある動きのある絵で良かった。時麿が「お父様ぁ〜!」みたいに泣きじゃくるシーンだったと思うが、目の開き方閉じ方が単純にぱちぱち瞬くのではなく、左目がかすかに痙攣するかのように閉じたところなどはとてもリアルで良かった。
 アクションシーンもよく動いて、とても格好良かった。いつも温厚な幽霊族でもやる時はやるんだぞ! すごく強いんだぞ! というのが大変良かった。音楽の盛り上がりも場面にシンクロしていて素晴らしかった。
 冒頭、水木が村に入っていく場面の不気味な雰囲気はなかなかアニメ作品では味わえないものだった。それこそ冒頭部分は横溝正史の世界観だったわけで、横溝正史作品のファンでもある私にはとても嬉しい映像だった。
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