novelmber 2023

「どうして拒まないの」
 君の綺麗な顔が歪む。
「私は化物なんだよ。一緒にいたくないって、ちゃんと嫌がってよ。でないと……」
 そのまなじりから涙がぽろぽろ溢れ出す。拭ってやろうと伸ばした手を、君は弱々しく握った。
「この涙だって毒なの」
「それでもいいよ」
「どうして」
 君がそんな顔をするから。
7/35ページ
スキ