novelmber 2023

 藁にもすがる思いで頼った教祖様は、もうすぐだと仰った。
「もうすぐ君の災厄は終わる」
 しかし母の酒も学校でのいじめも止まない。
「もうすぐ」
 やがて母が家を出て行き、ぼくは引きこもった。
「何がもうすぐだ」
 縄の輪に首を通したその時、教祖が玄関口に立っているのを見た。
「それで災厄は終わりさ」
5/35ページ
スキ