novelmber 2023

 公園で泣いていると女の人に話しかけられた。
「私、物語の蒐集家なの。何があったか教えてくれない」
 ぼくは全てを話した。女の人はじっと聴いていた。
「ありがとう。雑誌『物語』冬号をよろしくね」
 翌月発売された雑誌には、ぼくの話が載っていた。
 最後、ぼくが学校を破壊する場面では笑ってしまった。
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