novelmber 2023

 美しい先輩はいつも微笑みを絶やさず優しさに溢れている。私同様に彼女を慕う後輩は沢山いるけれど、その誰もに平等に接してくれる。
 けれど、私は人と同じなんていや。先輩が誰にも見せたことのない顔を見たい。
 だから今日も、耳元で彼女が嫌がる言葉を囁く。笑もうとして歪む、その唇の端を見つめる。
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