ロボット

 そのロボットは何でもできた。見た目も性能もユーザーの思うがままで、人へ危害を加えるような指示以外、全てに忠実に従った。ロボットが全てやってくれるので、人々は知的活動に集中できた。
 家事も育児も教育も全てロボットが行うようになったある日、ロボット工場が火災で消失した。その国は滅んだ。
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