甘い予感

「妹としか思えない」と言われてヤケになり、初めて大人っぽいバーに入った。
「甘くないのください」
 バーテンダーのお姉さんは静かにお酒を注いでくれた。器に反射する自分の童顔を睨みつつ、綺麗な桃色の液体を口に含む。
「……甘い」
「大人にも甘さが必要です」
 お姉さんは微笑み、私は胸を押さえた。
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