2026年

 小さな天使は雨の日が好きでした。
 もちろん晴れの日も好きでしたが、雨の日になると喜んで雲の上から舞い降りて、街を見下ろすのでした。
「雨の日なんて憂鬱じゃないか。何が楽しくて地上を見に行くの」
 他の天使に尋ねられ、小さな天使は微笑みました。
「あのね。雨の日には傘の花が咲くんだよ」
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