2025年

 空が泣き出し、慌てて屋根付きのバス停に駆け込んだ。ほぼ同時に駆け込んできたのは、密かに憧れていた同級生だった。
 濡れた制服をハンカチで拭く彼は、微かに聞こえたゴロゴロという音に身をすくませた。
「大丈夫、多分遠いよ」
「そ、そうだよね」
 意外な一面を見られた。
 僕は自分の腹具合に感謝した。

お題「鳴り出す」
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