続・架空のお仕事ss

 春を告げる仕事に就いた。

 暖かい風を南の方から少しずつ、道に迷わないように案内していく。

 風というものは気ままで、きちんと誘導するのはいつも大変だ。私は笛を吹くことにしている。風は、その音を仲間だと思ってついて来るのだ。

 私と風の後に、春が来る。

 桃色や黄色、緑色の季節が。

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