続・架空のお仕事ss

 海の白波を見る仕事に就いた。

 白波にはときおり兎が混じっている。見つけたらすかさず鏡を見せる。兎は驚き、自分のいるべき場所を思い出す。ぴょんと高く飛び跳ねて、波を踏みつけながら岸に帰って来る。

 それを見て、ようやく安心する。

 放っておくと、やがて全ての波が兎になってしまうだろう。

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