続・架空のお仕事ss

 海の泡を集める仕事に就いた。

 海の泡には夢が詰め込まれている。誰かの叶えたかった夢、そして叶わなかった夢が。

 泡はだから美しいが、触れると悲しい。歌われなかった歌声が聴こえるような気がする。

 世界が美しさと悲しさに魅了されてしまわぬよう、網で泡を掬う。大切に、瓶に仕舞う。

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