追記

なぜマリーを入れないのか。(*キャラヘイト注意)

 まず、すみません。「基本的に原作を尊重」するスタンスの佐都ですし、公式で正史として扱われるのはP4Gなのですが、佐都はどうしてもマリーを許容できませんでした。マリーに恨みはないのですが、あまりにもP4 の世界でマリーが浮いてるし、(一生懸命キャラを産み出してくださったATLUSのスタッフの方たちには申し訳ありませんが)取ってつけたような設定がP4Gを何周もした状態でも、どうしても佐都は受け入れられませんでした。

 以下、そのどうしても受け入れられなかった要素。

・「スパイ」であるというマリーの設定と、彼女自身の性格や服装の解離。あの服装と性格でスパイができると思ってんの?? 閉鎖的な八十稲羽だったら白い目で見られるよ? 公平な情報なんて集められないじゃん。彼女が反発から派手な服装にして目立っているとしても、パンクファッション以外に目立つ要素は取り入れられたはず。なにより稲羽を昔から見ている神様の服装がパンクファッションなの!? それから「人を守りたい」という意志から生まれたならそれっぽい性格やエピソードの肉付けをして欲しかった。最後に明かされようと切って張った感が否めない。隠しダンジョンまで始終受け身なのは、ちょっと感情移入がしにくいです。

・コミュ内容(記憶探し)と隠しダンジョン時の感情の結びつきが不自然。特捜隊との記憶が大切だと言うのなら、もっと特捜隊(特に番長以外)との交流を細かに持たせて欲しかった。

・霧を処分する役割を与えられたにも関わらず、ベルベットルームにいないと消えてしまうような脆弱性。(設定と役割の解離)イザナミさんは彼女が消えてアメノサギリ倒されたらどうするつもりだったんだ。

・真エンドの夏休み編。これが! とにかく! 納得できない! あれ、一見大団円に書かれているけれど、全然大団円じゃないですよ!? マリーに人外の苦悩を背負わせる気かATLUSさん!? 人間の一生は寿命という区切り(多分クマもコッチ)があるけど、神であるマリーにはんなもんなくて永遠の牢獄に囚われるんすよ!? wikiでは日本神話で出来なかった、イザナギとイザナミが結ばれる結末が感動的とか書いてありますけど、結局、置いていかれるの、マリーの方じゃん! 一回迎えに来てる分、恨み言さえ言えないのがタチ悪い! しかも彼女が自我を保ってないと再び霧の悲劇が繰り返されるから、マリーはずっと人格の主導権を保たなきゃいけない。辛いことがあっても、何があっても。彼女には終わりがない。特捜隊との楽しい記憶が孤独の中で呪いになる。地獄か?? そんな未来を予期させるのに、真エンドがやたらめったら超ハッピーみたいに締めくくられていたのが違和感マッハで私には無理でした。

 というので、佐都はマリーに対して色々と納得ができていません。お願い……人外に業を押しつけるなら色々ともっとちゃんとやってATLUS氏……。

 と考えていると、私の心の中の自分が囁きました。
 「じゃあ、君はマリーがどうなれば幸せだったんだよ」と。

 ……オリキャラ、ぶちこむしかないか。となりました。というわけで、「永劫」コミュの担い手はオリジナルキャラクターが務めるか、そもそもやらずに無印P4の路線を進むことになるかと思います。ご了承ください。

 そして、マリー不在というギミックを生かしてやりたいことが…………!(業が深い夢書き)

 「マリーを出さない」という行為が、原作を踏みにじる傲慢で恥知らずな行いだとは重々承知しています。原作があっての二次創作なのに、それに反する行動をしているという自覚はあります。
 それでも、元々、この小説は二次創作つまり「私が見たいから」描いている作品です。ご了承ください。