切々端々《きれぎれはしばし》
他山の石 ~あるなろう小説を読んで得た教訓~
2023/08/14 12:07その他
インプット期間中に遭遇したある小説に対する愚痴になります。
苦手な方は退避なさってください。
=====《キリトリ線にお盆休みなどないのだ》========
流行りのなろう小説(タイトルは上げない)を読んでいたら、受けつけないところがあってうえ~~(;´д`) ってなった。ちょっとモヤモヤしたので吐き出し。
何が嫌だったかっていうと、物語で事前に提示されていた人物像と実際に描かれたその人物が取った言動の解離。そのヒロイン『育ちがいい、上品』という生い立ちがあるのに、友達になった主人公くんの自室に(紆余曲折あって)上がりこんだとき、真っ先にすることが『エッチな本を探すこと』。
いくらアニメ好きという嗜好がありそうした創作物から影響を受けているとしても、友達付き合いが少ない背景があるとしても、これはダメだった。
初手で相手のプライベートな情報を詮索する行為にはメチャクチャ引いた。本気で引いた。親御さんどんな教育しているのかと疑う。そして提言されていた『上品』という立ち居振舞いを真っ向から否定する行動であり本当にムリだった。
読んでいてとても不快になった。ただ、これは文章を書いている私自身の戒めにもなる作品だった。
キャラクターを作るなら性格や設定をただただ記号的に設定するのではなく、言動や立ち居振舞いにきちんと現れるように描いていきたい。そうした教訓は得られたので、読んで良かったと思えたのだ。
ちなみに佐都、別段Web小説が嫌いというわけではないので悪しからず。面白いと思ったら、Web だろうが書籍だろうがチラシのポエムだろうが何でも読む。
実際、お気に入りはいくつかあって。『無職転生』や『転生したら剣でした』や『本好きの下剋上』、『魔道士ダリヤはうつむかない』などが好き。(最近は長編過ぎると追うのが大変なので、ざっくりとしか読んでいないけれど)
イチオシはカクヨムで読める『クラスで2番目に可愛い女の子と友達になった』。キャラクターの解像度がとても高く、メインキャラみんなが誠実なところが好感が持てる。ハーレムではなく、主人公とヒロインのイチイチ恋愛である点も、一途なラブコメ好きな佐都のツボを押さえている。
人付き合いは初心者だけど、思慮深く思いやりのある主人公、前原真樹くんと、ユーモアがあって人付き合いに長け、しっかり者ゆえの長所と悩みを抱いている朝凪海ちゃんのカップルがとてもとてもウブで可愛いのだ。
普段はグイグイ海ちゃんがリードするんだけど、ふと海ちゃんが弱ったときに寄り添ってくれる真樹くんの優しさが染みる。書籍版も持っているが、5ページに1回くらいは悶えている。
語り口もライトで読みやすく、登場人物たちの造形に関しては佐都的に見習いたい作品でもある。興味のある方はYou tube にボイコミがあるので良かったら視聴してみてほしい。
リンク→ https://youtu.be/-trO_fW2y94