最新作「おうちデートと耳掃除」について

　更新履歴にも書いたけど、『お相手に耳掃除をする』というものすごいニッチな夢を書いた。きっとこんなお話を読みたいの、世界中を探しても佐都くらいなものではなかろうか。

　けれど、もし楽しんでいただける読者さまに見つけてもらえたのなら、これほど嬉しいことはない。

　もともとこの小説は、私が耳掻き音を取り扱ったASMR 作品が好きだったことが執筆の発端になった。

　本当の耳掻きも好きだけれど、専用のマイクを使って、耳掻きの音を収録したASMR が好きなのだ。本当に耳掻きをされているような、耳がゾクゾクする感じが堪らない。
　声優さんの囁きが入ってるとなお良し。小さい声でそっと囁かれてたくさん褒めて貰えるものは特に癒される。

　それが『夢小説で陽介を思いっきり甘やかしたい』という願望と結びついた。『イヤーセラピーで陽介を癒す』本作「おうちデートと耳掃除」の爆誕である。

　『耳掻きのどんな感覚が気持ちいいのか？』を文で追求するのは中々に難しかったと同時に楽しかった。でも、やっぱり直接ASMR を聞いたときの気持ちよさには敵わないなぁと思う。求む表現力。