切々端々《きれぎれはしばし》
わたあめsss
2023/05/05 00:17夢ネタsss
相互フォロワー様が「わたあめ」をテーマに面白いssを書いていらしたので、インスピレーションを得て佐都も書いたsss。
PQ軸。文化祭の出店を回ってる陽介と長編夢主🌜。巻き込まれる順平。途中、番長くん参戦(名前は鳴上)
===============================
文化祭をぶらっと歩いていた順平。
連れたって歩いていた🌜と陽介を発見する。
「おやー、お二人さん偶然だなー。一緒に回ってたんか?」
「あ、伊織。そんなトコ。クジ屋まわって、それから今屋台でわたあめ作ってきてさ」
確かに、陽介はフワフワした形のいいわたあめを手にしている。一方、🌜はというと、まるで大きな猫じゃらしのようなものを持っていた。見た目からクジ屋で引いたオモチャだろうと推察した順平。
「へー。で、🌜さんはクジでオモチャでも貰ってきたってワケか。にしても……デッケー猫じゃらしだなぁ?」
「あ……伊織。ソレ実はな……わたあめなんだよ」
「へ……わたあめ……?」
おおよそ、わたあめには見えない巨大猫じゃらしのようなモフモフを前に、なんだかしょんぼりしている🌜。どうやらわたあめの作成に失敗したらしい。
「分かっている伊織くん。すべては私が不器用だからいけないのだ。……せっかく上手くできたら、花村と交換する約束をしていたというのに……」
「だからそんな落ち込むなって、だいたいさ──」
あぐっと🌜のわたあめに横からいきなりかじりつく陽介。髪が触れあうほどに顔が近づいて驚く🌜。
「あ……!」
「ウマイからダイジョブだって、猫シッポわたあめ。ほらお前も食ってみ」
「……は、ははは、はなむら……」
「ん、どした? 見てくれがヘンなだけで、味は問題ねーし。食ってみろって。第一さ、お前が頑張って作ったもんなんだから、その分ウマイに決まってんだろ」
「ひえっ」
🌜の手をぐいぐいと押し、🌜に猫シッポわたあめを食べさせようとする陽介。
「その……か、かかか、か」
「…………あー、花村。🌜さんは『間接キス』って言いたいんじゃないの?」
「!」
「ん……? ──ッ!」
バッと、慌てて降参のポーズを取る陽介。
「ご、ごめん🌜! キスしたいとか、そんなヨコシマなつもりでやったんじゃねーから!」
「はぅっ、違っ……! う……うぅぅ…………!」
真っ赤になった🌜がブンブンと頭を振る。
「お、驚いたけど、花村がわたあめ食べてくれて……その、嬉しかったら、いい」
「🌜……」
「それで、その……私も、花村のわたあめを食べたいのだが……いいか?」
「! おう、ガブッといけ、ガブッと」
「……あれ、俺もしかしてお邪魔ムシ?」
「慣れてくれ伊織……。あの2人はどこでも砂糖撒き散らすから……。はい緑茶」
「鳴上ー。大変なんだなー、お前んトコって。あー甘いもん見たせいか、お茶がウマいぜー」
「ちなみにあれで付き合ってない」
「……マジかよ」
取り残され、仲睦まじくわたあめを交換する2人を遠巻きに見守る鳴上と順平。
きゃっきゃっと楽しそうにわたあめを食べ合う2人の間には砂糖の甘い匂いが絶えることなく漂っていた。
PQ軸。文化祭の出店を回ってる陽介と長編夢主🌜。巻き込まれる順平。途中、番長くん参戦(名前は鳴上)
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文化祭をぶらっと歩いていた順平。
連れたって歩いていた🌜と陽介を発見する。
「おやー、お二人さん偶然だなー。一緒に回ってたんか?」
「あ、伊織。そんなトコ。クジ屋まわって、それから今屋台でわたあめ作ってきてさ」
確かに、陽介はフワフワした形のいいわたあめを手にしている。一方、🌜はというと、まるで大きな猫じゃらしのようなものを持っていた。見た目からクジ屋で引いたオモチャだろうと推察した順平。
「へー。で、🌜さんはクジでオモチャでも貰ってきたってワケか。にしても……デッケー猫じゃらしだなぁ?」
「あ……伊織。ソレ実はな……わたあめなんだよ」
「へ……わたあめ……?」
おおよそ、わたあめには見えない巨大猫じゃらしのようなモフモフを前に、なんだかしょんぼりしている🌜。どうやらわたあめの作成に失敗したらしい。
「分かっている伊織くん。すべては私が不器用だからいけないのだ。……せっかく上手くできたら、花村と交換する約束をしていたというのに……」
「だからそんな落ち込むなって、だいたいさ──」
あぐっと🌜のわたあめに横からいきなりかじりつく陽介。髪が触れあうほどに顔が近づいて驚く🌜。
「あ……!」
「ウマイからダイジョブだって、猫シッポわたあめ。ほらお前も食ってみ」
「……は、ははは、はなむら……」
「ん、どした? 見てくれがヘンなだけで、味は問題ねーし。食ってみろって。第一さ、お前が頑張って作ったもんなんだから、その分ウマイに決まってんだろ」
「ひえっ」
🌜の手をぐいぐいと押し、🌜に猫シッポわたあめを食べさせようとする陽介。
「その……か、かかか、か」
「…………あー、花村。🌜さんは『間接キス』って言いたいんじゃないの?」
「!」
「ん……? ──ッ!」
バッと、慌てて降参のポーズを取る陽介。
「ご、ごめん🌜! キスしたいとか、そんなヨコシマなつもりでやったんじゃねーから!」
「はぅっ、違っ……! う……うぅぅ…………!」
真っ赤になった🌜がブンブンと頭を振る。
「お、驚いたけど、花村がわたあめ食べてくれて……その、嬉しかったら、いい」
「🌜……」
「それで、その……私も、花村のわたあめを食べたいのだが……いいか?」
「! おう、ガブッといけ、ガブッと」
「……あれ、俺もしかしてお邪魔ムシ?」
「慣れてくれ伊織……。あの2人はどこでも砂糖撒き散らすから……。はい緑茶」
「鳴上ー。大変なんだなー、お前んトコって。あー甘いもん見たせいか、お茶がウマいぜー」
「ちなみにあれで付き合ってない」
「……マジかよ」
取り残され、仲睦まじくわたあめを交換する2人を遠巻きに見守る鳴上と順平。
きゃっきゃっと楽しそうにわたあめを食べ合う2人の間には砂糖の甘い匂いが絶えることなく漂っていた。