切々端々《きれぎれはしばし》
【近況報告】 お久しぶりです。
2025/02/22 07:09日常
こんにちは。佐都です。
いきなりサイトを放置してすみませんでした。しかも、「月一でなにかこちらに投稿したい」とか言いながら、サイトを半年以上放置してしまったこと、忸怩たる思いです。やるやる詐欺は立派な詐欺と、自分を戒めたい。
ちょっとネット……というか画面越しに氾濫する情報との付き合い方や、自分の創作に対する力不足にどう向き合っていいのか、まったく分からなくなってしまって、失踪していました。
今も、それに向き合い続けている最中です。大変遅くなりましたが、こうしてお知らせだけ書きに参りました。
佐都は元気です。文章は、ちょっと書けるモチベーションがないけれど、その分、インプットを増やしたりして、書けるようになったときに備えています。
最近はマルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』を読んでました。
すっごい難しかった。正直目を通しただけで、内容はまったく理解できなかった。
でも、ローマ帝国という大国のトップとなり、諸外国の侵攻や飢饉に晒されながらも政治をまっとうした著者アントニヌスの理性的な思考、そこに裏打ちされた人間的な誠実さ(もはや修行僧の風格すら感じられる)が、淡々と綴られた文章からひしひしと伝わってきてきました。
まごうことなき良著だと思います。正直全然理解はできなかったけれど、さらっと読んだだけでも、はっとされるような言葉がたくさんあった。
それに、歴史に興味を持ついい機会になった。どうしてこんなにもハッとさせられる言葉を綴ったのか、著者であるアントニヌスの人生や、彼が生きた世界を知りたくなった。
佐都は歴史にめちゃめちゃ疎いので、歴史に興味を持たせてくれたことはまぎれもなく、この本がもたらしてくれた気づきだった。
たぶん、解説本を引っ提げて、延々と自分の中で飲み下せるまで格闘する本かもしれない。
そういう本に出会えることは、しあわせだなと、しみじみ思います。
【*ここからなぜかメタファーの考察が入ります。政治の素人語りと欲望とが挟まりますので、お嫌いな方は飛ばしてください*】
あとメタファーのストーリーを知っている身としては、ユトロダイオス5世とアントニヌス、何が違ったのかなと思った。どちらも同じく理想を追いかけた王だけれど、ユトロダイオスは夢破れ、アントニヌスは現実と折り合いをつけながら皇帝としての責務をまっとうした。
たぶん、理想に溺れないことなのかな。ユトロダイオスは純粋すぎた。彼はどこまでいっても愚直なほどに純粋な人で、人を信じすぎて、現実にいる狡猾な人物に気がつけなかった。
アントニヌスは理想を抱きながらも、現実には様々な人間があることを知っていた。そうして、現実と理想を見比べながら、自分が切れる手札を冷静に俯瞰し、少しずつ少しずつローマ帝国の政治を進めていった。
アントニヌスには、酸いも甘いも含めて現実を教えてくれる人がいたのかも。教師のように、導き手となってくれる人がいたのかもしれない。
理想に溺れるな、現実を見よ。しかし、現実を悲観するな。石の道を敷くかのごとく、少しずつ私たちは歩みを進められると。
脱線するけど、もしかするとユトロダイオスは傀儡になるために育てられた王だったのかも。
理想を夢見るように教育して、偏った思想を持つ人間を周囲に置き、味方……というか力になってくれそうな人間を排除する。
傀儡に染まるならそれでよし。そうでなくとも、周りは自分の駒で囲っているから、イイ感じに弱みを握ったとことでバッキリと折れるように画策する。
というか、そもそも宗教と権力が癒着してるような政治体制がゲーム開始時点でできてることが致命的感。宗教と権力がべったりしてる統治体制って、ロクなことになった試しがない気がする。(パッと思い出すだけで十字軍とか、あとは思い出せない不甲斐なし)
まぁそれだけ時間をかけて宗教団体が政治を乗っ取ってったってことですよねぇ。許せねぇな黒幕。
全然関係ないけど、メタファーではストロールが好きです。もう彼と主人公の関係性がドツボ。
だってずっと見守ってきた弟のような存在が王になって、それを側でずっと支えようとする健気さとか、もう主従関係好き(幼馴染みたいな気安い関係ならなお良し)にはドストライクでしたよ。
鎧戦車の中でストロールがメタに国の歴史や科学を教える話とか公式さん無限にくれませんかね。
新しい知識を学んでキラキラ目を輝かせるメタ主とか、そんなメタ主を優しく見守るお兄ちゃんストロールとか見たい超見たい。
【*考察終わり】
あとヘルマン・ヘッセの『デミアン』を読みました。こっちも良著。多分一生繰り返して読む。
日本でヘッセといえば『少年の日の思い出』が有名かと思いますが、それで止まっちゃったり、ヘッセを見限っている人ほど読んでほしい。めっちゃ爽やかだから。(個人的な意見です)
そんな風に、佐都は元気でやっております。定期更新は確約できませんが、また気まぐれに現われますので、サイトを訪れてくださる皆さまは「お、生きてるな」くらいに見ていただけたら幸いです。
いつかまた、動き出せるように。
いきなりサイトを放置してすみませんでした。しかも、「月一でなにかこちらに投稿したい」とか言いながら、サイトを半年以上放置してしまったこと、忸怩たる思いです。やるやる詐欺は立派な詐欺と、自分を戒めたい。
ちょっとネット……というか画面越しに氾濫する情報との付き合い方や、自分の創作に対する力不足にどう向き合っていいのか、まったく分からなくなってしまって、失踪していました。
今も、それに向き合い続けている最中です。大変遅くなりましたが、こうしてお知らせだけ書きに参りました。
佐都は元気です。文章は、ちょっと書けるモチベーションがないけれど、その分、インプットを増やしたりして、書けるようになったときに備えています。
最近はマルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』を読んでました。
すっごい難しかった。正直目を通しただけで、内容はまったく理解できなかった。
でも、ローマ帝国という大国のトップとなり、諸外国の侵攻や飢饉に晒されながらも政治をまっとうした著者アントニヌスの理性的な思考、そこに裏打ちされた人間的な誠実さ(もはや修行僧の風格すら感じられる)が、淡々と綴られた文章からひしひしと伝わってきてきました。
まごうことなき良著だと思います。正直全然理解はできなかったけれど、さらっと読んだだけでも、はっとされるような言葉がたくさんあった。
それに、歴史に興味を持ついい機会になった。どうしてこんなにもハッとさせられる言葉を綴ったのか、著者であるアントニヌスの人生や、彼が生きた世界を知りたくなった。
佐都は歴史にめちゃめちゃ疎いので、歴史に興味を持たせてくれたことはまぎれもなく、この本がもたらしてくれた気づきだった。
たぶん、解説本を引っ提げて、延々と自分の中で飲み下せるまで格闘する本かもしれない。
そういう本に出会えることは、しあわせだなと、しみじみ思います。
【*ここからなぜかメタファーの考察が入ります。政治の素人語りと欲望とが挟まりますので、お嫌いな方は飛ばしてください*】
あとメタファーのストーリーを知っている身としては、ユトロダイオス5世とアントニヌス、何が違ったのかなと思った。どちらも同じく理想を追いかけた王だけれど、ユトロダイオスは夢破れ、アントニヌスは現実と折り合いをつけながら皇帝としての責務をまっとうした。
たぶん、理想に溺れないことなのかな。ユトロダイオスは純粋すぎた。彼はどこまでいっても愚直なほどに純粋な人で、人を信じすぎて、現実にいる狡猾な人物に気がつけなかった。
アントニヌスは理想を抱きながらも、現実には様々な人間があることを知っていた。そうして、現実と理想を見比べながら、自分が切れる手札を冷静に俯瞰し、少しずつ少しずつローマ帝国の政治を進めていった。
アントニヌスには、酸いも甘いも含めて現実を教えてくれる人がいたのかも。教師のように、導き手となってくれる人がいたのかもしれない。
理想に溺れるな、現実を見よ。しかし、現実を悲観するな。石の道を敷くかのごとく、少しずつ私たちは歩みを進められると。
脱線するけど、もしかするとユトロダイオスは傀儡になるために育てられた王だったのかも。
理想を夢見るように教育して、偏った思想を持つ人間を周囲に置き、味方……というか力になってくれそうな人間を排除する。
傀儡に染まるならそれでよし。そうでなくとも、周りは自分の駒で囲っているから、イイ感じに弱みを握ったとことでバッキリと折れるように画策する。
というか、そもそも宗教と権力が癒着してるような政治体制がゲーム開始時点でできてることが致命的感。宗教と権力がべったりしてる統治体制って、ロクなことになった試しがない気がする。(パッと思い出すだけで十字軍とか、あとは思い出せない不甲斐なし)
まぁそれだけ時間をかけて宗教団体が政治を乗っ取ってったってことですよねぇ。許せねぇな黒幕。
全然関係ないけど、メタファーではストロールが好きです。もう彼と主人公の関係性がドツボ。
だってずっと見守ってきた弟のような存在が王になって、それを側でずっと支えようとする健気さとか、もう主従関係好き(幼馴染みたいな気安い関係ならなお良し)にはドストライクでしたよ。
鎧戦車の中でストロールがメタに国の歴史や科学を教える話とか公式さん無限にくれませんかね。
新しい知識を学んでキラキラ目を輝かせるメタ主とか、そんなメタ主を優しく見守るお兄ちゃんストロールとか見たい超見たい。
【*考察終わり】
あとヘルマン・ヘッセの『デミアン』を読みました。こっちも良著。多分一生繰り返して読む。
日本でヘッセといえば『少年の日の思い出』が有名かと思いますが、それで止まっちゃったり、ヘッセを見限っている人ほど読んでほしい。めっちゃ爽やかだから。(個人的な意見です)
そんな風に、佐都は元気でやっております。定期更新は確約できませんが、また気まぐれに現われますので、サイトを訪れてくださる皆さまは「お、生きてるな」くらいに見ていただけたら幸いです。
いつかまた、動き出せるように。
