切々端々《きれぎれはしばし》

死神コミュ

2023/09/20 19:07
 死神コミュいつも見いってしまうな。悪魔コミュ4になって会いに行けるようになると、すぐにピューンと会いに行ってしまう。

 夫への愛がやるせない憎しみに変わってしまったことを、ずっと悔いているひさ乃さん。

 けれど、過去に贈りあった手紙を振り返り、大好きな人に忘れられてしまったことが悲しかったのだと気がつく。

 悲しみとはすなわち、かつてあった唯一無二の愛情が行く先を失ってしまった、喪失の大きさなのだなぁと、しみじみ思い知らされる。

 けれど、愛情を向ける相手が、その相手に向けた愛情が、変質してしまったとしても、『誰かを愛した事実』がなくなってしまったわけではない。過去の、誰かを懸命に愛せた、という記憶はいつになっても色褪せず、その人を照らしてくれるもの。

 でも、そんなにも尊い記憶さえ、人は簡単に忘れてしまう。
 だからこそ、思い出せるように残しておける、紙とインクという道具を使って作られる、推敲した文字を綴り、封筒にしたため、郵便箱まで届けにいく、手間のかかる『手紙』というツールのあたたかみが際立つコミュだったと思う。

 そして後日談の「長生きしなさい。好きな人にしてあげられる最大のことよ」が響く。
 やっぱり好きな人のそばにいてあげられて、幸せな思い出をたくさん積み重ねていけるって、幸せを与えつづけるよう努力するのって、尊いことですよね!(語彙力)

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