切々端々《きれぎれはしばし》

久しぶりに……

2023/09/19 19:38
日常
 瘤久保慎司先生のライトノベル『錆食いビスコ』を読んだ。
 テレビアニメも放映されており、なんと2期をやるらしい。ということで再び読んでみた次第である。

 物を腐食させる『錆』という物質で荒廃したポストアポカリプスな世界において、弓の達人であるビスコと医術の天才であるミロという2人の少年バディが『錆』を浄化するキノコ『錆食い』を求めて旅をする冒険活劇。

 佐都は区切りよく一部が完結する3巻まで持っているのだけど、1巻が一番好き。同い年の友人でありながら、弓術においては師弟関係であるというロマン溢れるビスコとミロの関係性がアツい。

 それにポストアポカリプス特有の、既存の文明が滅びた直後の、滅亡に足掻く前時代の生き物たちの、滅びてなるものかぁぁあああ!! って足掻きとか、それにとって代わる新しいものたちがごしゃごしゃと生まれて、秩序のない、とにかくあっちもこっちも生き延びようとする生命力に溢れた世界を駆け抜けていく爽快感も好きなのだ。

 いやー、久々に呼んだらあの生命力の爆発してる世界と、そこをたくましく駆け抜けていく住人たちに元気を貰えた。

 そしてやっぱり、少年バディっていいよねぇ。女の子バディにはない燃え立つ溶鉱炉みたいなアツさがあって。

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