Trick and Treat!!
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とんと、何やら心地よい重みが仰向けになった陽介の胸にひっつく。息も絶え絶えに、瑞月が陽介へと倒れこんだのだ。労りを込めて、陽介は瑞月の髪を撫でる。
「……ようすけ、きもちよかった?」
「おお。瑞月が、すげーがんばってくれたからな」
「ふふ……よかったぁ」
瑞月が子猫のように、陽介にすり寄る。理性が溶けるまで抱いた影響か、かなり素直になっている。夜の余韻が残る甘さで、彼女は語った。
「ようすけ、最近がんばってたから……。どうしたら、癒せるかなって」
「え? じゃあ……わざわざコスプレしたのって」
瑞月がふんわりと笑う。それが答えだった。いきなりコスプレなんて大胆な方法で迫ってきた理由が、まさか陽介のためだったとは。じぃんと、陽介の胸は灯りがともったようにあたたかくなる。
瑞月がうとうとと瞼を上下させた。寄せては返すまどろみに抗いながら、瑞月は懸命に言葉を紡ぐ。
「わたしは……陽介のがんばるところも……それ以外のところも……たくさん、見ていたいから、すえながく、そばに、いさせてくださいね……?」
突然の告白に、陽介はじわじわと頬を赤らめた。一途な思慕を陽介に惜しみもなく注いでくれる瑞月が、愛しくて胸がいっぱいになる。発作的に、陽介も瑞月の想いに答えようとしたのだが——
「お、おれも……! って、瑞月……?」
——すぅと、瑞月は健やかな寝息を立てた。陽介の返答を待たず、彼女は眠りに落ちたらしい。肩透かしを食らった陽介は、告げたかった言葉を飲み込む。自分の気持ちを伝えられないというのは、残念だ。
だから、言葉の代わりに瑞月を抱きしめた。離さないと、匂やかな瑞月の首筋に顔をうずめる。するとまるで、陽介の言葉を聞き届けたかのように、意識のない瑞月が嬉しそうにふふ、と笑った。
「……ようすけ、きもちよかった?」
「おお。瑞月が、すげーがんばってくれたからな」
「ふふ……よかったぁ」
瑞月が子猫のように、陽介にすり寄る。理性が溶けるまで抱いた影響か、かなり素直になっている。夜の余韻が残る甘さで、彼女は語った。
「ようすけ、最近がんばってたから……。どうしたら、癒せるかなって」
「え? じゃあ……わざわざコスプレしたのって」
瑞月がふんわりと笑う。それが答えだった。いきなりコスプレなんて大胆な方法で迫ってきた理由が、まさか陽介のためだったとは。じぃんと、陽介の胸は灯りがともったようにあたたかくなる。
瑞月がうとうとと瞼を上下させた。寄せては返すまどろみに抗いながら、瑞月は懸命に言葉を紡ぐ。
「わたしは……陽介のがんばるところも……それ以外のところも……たくさん、見ていたいから、すえながく、そばに、いさせてくださいね……?」
突然の告白に、陽介はじわじわと頬を赤らめた。一途な思慕を陽介に惜しみもなく注いでくれる瑞月が、愛しくて胸がいっぱいになる。発作的に、陽介も瑞月の想いに答えようとしたのだが——
「お、おれも……! って、瑞月……?」
——すぅと、瑞月は健やかな寝息を立てた。陽介の返答を待たず、彼女は眠りに落ちたらしい。肩透かしを食らった陽介は、告げたかった言葉を飲み込む。自分の気持ちを伝えられないというのは、残念だ。
だから、言葉の代わりに瑞月を抱きしめた。離さないと、匂やかな瑞月の首筋に顔をうずめる。するとまるで、陽介の言葉を聞き届けたかのように、意識のない瑞月が嬉しそうにふふ、と笑った。