Trick and Treat!!
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ぱっと、瑞月の瞳が輝いた。褒められた子供のように無邪気な笑顔を浮かべて、瑞月は陽介の頭を己の胸に抱え込む。否応なく、陽介は柔らかな胸の感触に包まれてしまった。
「おまえさま!」
「うおっ!?」
おまえさま、おまえさまと砂糖菓子のように甘い声で、何度も瑞月は陽介を呼ぶ。同時に、瑞月は陽介の髪を手櫛で梳いた。頭のツボを的確に指摘してくるものだから、まどろむように心地が良い。
「陽介が喜んでくれて、私はとてもうれしいとも! だが、いかがわしい本を引き合いに出すのはいただけないな」
「あ、それは……ごめん」
「ごめんというのなら、反省を聞かせてくれ。印刷物であっても、閨 にてよそ見はするものではないだろう?」
瑞月は両手で陽介の顔を引き上げる。ジトリと湿った、悲しそうな瞳に陽介の良心がチクチクと痛んだ。罪悪感から、謝罪の言葉がこぼれ出る。
「ごめん……。お前とこういうことするときは、今みたいな話はしないわ」
「よろしい。次があれば、陽介の部屋にある書籍を問答無用ですべて目を通すのでな。そのつもりで」
「いや、処分するんじゃないんかい」
「そのうえで、陽介の性癖を特捜隊の全員と陽介の両親、私の家族に言いふらす」
「なにその拷問!? だれも幸せにならねーじゃねーか!」
「私の報復を舐めるでない。恋人であろうと、そういうことはきっちり清算するゆえな」
酷が過ぎる報復に、陽介は苦笑する。だが、それも瑞月が陽介に抱いた独占欲の表れと分かれば、陽介の胸は高鳴ってしまう。
瑞月は冷静な女性だ。だが、陽介の言動で簡単に感情が揺れてしまうほどに、瑞月は陽介を愛している。
彼女の嫉妬さえ、愛の証明だと知っていた。それに愛しさを感じてしまう陽介自身も瑞月にひどく入れ込んでいるのだろう。
瑞月が想いを示してくれるというのなら、陽介だって瑞月に想いを示したい。
「瑞月」
むくれる瑞月の唇を、陽介は奪う。ふっくらと柔らかい瑞月の唇を、しわの一つ一つまで愛するように舌でなぞった。くすぐったさに耐えきれずに開いた隙間から舌を差し入れて、瑞月の舌を舐め上げる。
口蓋の凹凸をなぞると、瑞月の舌が陽介の下裏を舐めてくれた。ざらついた表面が敏感な部位を刺激して、陽介の思考が快楽でぼやける。お礼とばかりに、重ね合わせた唇をゆっくりと動すと、瑞月が身体を震わせる。
「くちゅ……ん、っは……あふ、んぅ………は、ぁ」
「んむッ……んんんっ、……ふあ、あ、ぅ……ちゅ」
散々瑞月の口内を弄んだのち、陽介は唇の結合を解いた。瑞月の紺碧の瞳は、快楽によって虹彩が滲む。はっ、はっと、すっかり息を乱した瑞月の耳元に、陽介は艶のある低音を注ぎ込んだ。
「よそ見なんて、もうしねーよ。こんなに可愛い瑞月、見逃すなんて、もったいないだろ?」
男なんて知らないような、楚々として汚しがたい白衣の天使の衣装を身に着けているというのに。
骨の髄から染め抜かれたように、白雪のかんばせは春情で満ちている。
そうして色を教え込んだのが、他ならぬ陽介自身であるという事実がたまらない。自制の効かない興奮が、陽介の口角を吊り上げる。
「瑞月、トリック・オア・トリート」
陽介はもう一度、瑞月と唇を重ねた。砂糖菓子のように甘い瑞月の唇をついばむ。瑞月の背を両手で支えて、そっとベッドに横たえた。
陽介がしなやかな獣のように、妖しく笑う。瑞月の紺碧の瞳が、蜜のように蕩けた。
陽介の手が、瑞月の肢体を覆い隠すクラシカルナース衣装をまるで 果実の皮を剥くように暴いていく————。
「おまえさま!」
「うおっ!?」
おまえさま、おまえさまと砂糖菓子のように甘い声で、何度も瑞月は陽介を呼ぶ。同時に、瑞月は陽介の髪を手櫛で梳いた。頭のツボを的確に指摘してくるものだから、まどろむように心地が良い。
「陽介が喜んでくれて、私はとてもうれしいとも! だが、いかがわしい本を引き合いに出すのはいただけないな」
「あ、それは……ごめん」
「ごめんというのなら、反省を聞かせてくれ。印刷物であっても、
瑞月は両手で陽介の顔を引き上げる。ジトリと湿った、悲しそうな瞳に陽介の良心がチクチクと痛んだ。罪悪感から、謝罪の言葉がこぼれ出る。
「ごめん……。お前とこういうことするときは、今みたいな話はしないわ」
「よろしい。次があれば、陽介の部屋にある書籍を問答無用ですべて目を通すのでな。そのつもりで」
「いや、処分するんじゃないんかい」
「そのうえで、陽介の性癖を特捜隊の全員と陽介の両親、私の家族に言いふらす」
「なにその拷問!? だれも幸せにならねーじゃねーか!」
「私の報復を舐めるでない。恋人であろうと、そういうことはきっちり清算するゆえな」
酷が過ぎる報復に、陽介は苦笑する。だが、それも瑞月が陽介に抱いた独占欲の表れと分かれば、陽介の胸は高鳴ってしまう。
瑞月は冷静な女性だ。だが、陽介の言動で簡単に感情が揺れてしまうほどに、瑞月は陽介を愛している。
彼女の嫉妬さえ、愛の証明だと知っていた。それに愛しさを感じてしまう陽介自身も瑞月にひどく入れ込んでいるのだろう。
瑞月が想いを示してくれるというのなら、陽介だって瑞月に想いを示したい。
「瑞月」
むくれる瑞月の唇を、陽介は奪う。ふっくらと柔らかい瑞月の唇を、しわの一つ一つまで愛するように舌でなぞった。くすぐったさに耐えきれずに開いた隙間から舌を差し入れて、瑞月の舌を舐め上げる。
口蓋の凹凸をなぞると、瑞月の舌が陽介の下裏を舐めてくれた。ざらついた表面が敏感な部位を刺激して、陽介の思考が快楽でぼやける。お礼とばかりに、重ね合わせた唇をゆっくりと動すと、瑞月が身体を震わせる。
「くちゅ……ん、っは……あふ、んぅ………は、ぁ」
「んむッ……んんんっ、……ふあ、あ、ぅ……ちゅ」
散々瑞月の口内を弄んだのち、陽介は唇の結合を解いた。瑞月の紺碧の瞳は、快楽によって虹彩が滲む。はっ、はっと、すっかり息を乱した瑞月の耳元に、陽介は艶のある低音を注ぎ込んだ。
「よそ見なんて、もうしねーよ。こんなに可愛い瑞月、見逃すなんて、もったいないだろ?」
男なんて知らないような、楚々として汚しがたい白衣の天使の衣装を身に着けているというのに。
骨の髄から染め抜かれたように、白雪のかんばせは春情で満ちている。
そうして色を教え込んだのが、他ならぬ陽介自身であるという事実がたまらない。自制の効かない興奮が、陽介の口角を吊り上げる。
「瑞月、トリック・オア・トリート」
陽介はもう一度、瑞月と唇を重ねた。砂糖菓子のように甘い瑞月の唇をついばむ。瑞月の背を両手で支えて、そっとベッドに横たえた。
陽介がしなやかな獣のように、妖しく笑う。瑞月の紺碧の瞳が、蜜のように蕩けた。
陽介の手が、瑞月の肢体を覆い隠すクラシカルナース衣装をまるで 果実の皮を剥くように暴いていく————。