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10月31日、ハロウィン。世間はお菓子をくれ、仮装がなんだパーティーだと騒がしい。対して、瀬名瑞月は自宅にてクローゼットの前にて一人でふるふると震えていた。そして、戦地へと突撃する兵を叱咤激励する声音で、手にしたものへと話しかける。
「こ、今夜の要は君だ!……よろしく、頼むからな」
はたから見れば、女子がひとり無機物に話しかけているという、とても間抜けな光景である。しかし、瑞月はいたって真剣であった。
彼女は物に話しかける体で、臆病になる自分を励ましているのである。そして、彼女が手にした代物を装備して臨まなければならない戦とは、今夜に控えた最愛の恋人——花村陽介——との閨事であった。
「こ、今夜の要は君だ!……よろしく、頼むからな」
はたから見れば、女子がひとり無機物に話しかけているという、とても間抜けな光景である。しかし、瑞月はいたって真剣であった。
彼女は物に話しかける体で、臆病になる自分を励ましているのである。そして、彼女が手にした代物を装備して臨まなければならない戦とは、今夜に控えた最愛の恋人——花村陽介——との閨事であった。
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