向かう彼
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やっとのことで自分の住まうマンションに到着する。陽介は階段を一気に駆け上がると、ショルダーバックから片手で鍵を器用に取り出した。音を立ててロックが解除される。
きっと中には仁王立ちで構えた瑞月が絶対零度の瞳で待っている。それでも男ならば、彼氏ならば、その怒りを受け止めなければならなかった。意を決して息を吸い込み、陽介は速やかにドアを開ける。
「ごめん瑞月ッ!事故なんだ!!」
開けながら、謝罪で先制をとる。腰を直角に折った見事な礼を披露した。しかし、反応をとるであろう相手の、息遣いすら聞こえない。不思議に思って陽介は顔をあげた。
そこに瑞月はいなかった。大声を出した自覚もあるのに、それにすら飛んでこない。まさか、帰ってしまったのだろうかと、陽介は靴を乱暴に脱いで玄関を後にする。
自室に飛び込むと、涼しい風が吹き抜けた。レースのカーテンが翻る。
窓から入る光だけが照明となる部屋で、陽介は言葉を無くした。
きっと中には仁王立ちで構えた瑞月が絶対零度の瞳で待っている。それでも男ならば、彼氏ならば、その怒りを受け止めなければならなかった。意を決して息を吸い込み、陽介は速やかにドアを開ける。
「ごめん瑞月ッ!事故なんだ!!」
開けながら、謝罪で先制をとる。腰を直角に折った見事な礼を披露した。しかし、反応をとるであろう相手の、息遣いすら聞こえない。不思議に思って陽介は顔をあげた。
そこに瑞月はいなかった。大声を出した自覚もあるのに、それにすら飛んでこない。まさか、帰ってしまったのだろうかと、陽介は靴を乱暴に脱いで玄関を後にする。
自室に飛び込むと、涼しい風が吹き抜けた。レースのカーテンが翻る。
窓から入る光だけが照明となる部屋で、陽介は言葉を無くした。