粟島様(あわしまさま)〜2022年七夕に寄す〜
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翌日、何事もなかったかのように、美里は出社した。今度の休みこそ、ぼた餅を作らなければ、と思っていると、突然、昨夜の怪異の中、美貌の男に口付けられたのを思い出した。おぼろげな記憶の中、その男の整った不敵な笑顔が浮かんだ。
(あれは何?あれは夢?)
美里は少しの間固まった。祖母は「惣」と記名された文を仏壇に供え、
「ありがたや、ありがたや、粟島様は、惣、というお名前なんだな…。」
と、夢中になっていた。
(粟島様は粟島様、でしょ。)
美里は冷静だった。
(では「惣」って誰?)
男の唇からは、ラムネの香りがした。
(まさかあのイケメンが粟島様?)
まーさーかー!と伸びをして、美里はパソコンの画面を開いた。
「お供物飲んじゃって、年寄りからかって、何が楽しいんだか。」
美里は今日のスケジュールを確認した。
「おばあちゃんに、少し落ち着くように言わないと。」
美里は始業のチャイムの前に仕事を始めた。
(あれは何?あれは夢?)
美里は少しの間固まった。祖母は「惣」と記名された文を仏壇に供え、
「ありがたや、ありがたや、粟島様は、惣、というお名前なんだな…。」
と、夢中になっていた。
(粟島様は粟島様、でしょ。)
美里は冷静だった。
(では「惣」って誰?)
男の唇からは、ラムネの香りがした。
(まさかあのイケメンが粟島様?)
まーさーかー!と伸びをして、美里はパソコンの画面を開いた。
「お供物飲んじゃって、年寄りからかって、何が楽しいんだか。」
美里は今日のスケジュールを確認した。
「おばあちゃんに、少し落ち着くように言わないと。」
美里は始業のチャイムの前に仕事を始めた。