カルファの美少女
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「…カレ。」
藍染は、白薔薇を敷き詰めたベッドに横たわる乙女に話しかけた。その頬を撫で、じっと眼を見つめた。しかし彼女は目を覚ましはしない。彼女の眠りは尋常のものではなく、藍染の鬼道と縛道、そして崩玉の研究成果による、生きながらの死のようなものだった。
当然、藍染は彼女の眠りを覚ますことはいくらでも可能だったが、彼はそうしなかった。むしろそれを恐れていた。
彼女が、白薔薇の閨で藍染に微笑みかけることはおそらくない。侮蔑の笑みを、あの美しいスミレ色の瞳に浮かべつつ、見つめられることを藍染は何より恐れた。
「…カレ。」
藍染は厚地の白い絹に、銀糸で豪奢な刺繍を施したドレスをまとった乙女に、いつまでも視線を向け続けた。
彼女が、目覚めるのは、いったい何時のことになるのであろうか─。
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