火鉢〜藍染様お誕生日記念2026〜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
腕に針が刺さった、チクリという痛みで意識を取り戻した。人工的な眩しい光が、おぼろげな意識の目を焼く。
その時には知らなかったが、ここは十二番隊の医療尋問施設の独房だった。強力な鎮静剤を打たれ、抗おうとする意識に、体が反する。十二番隊の隊士の一人が、白い医療用の白衣を投げてきた。それに着替えろということだろう。白いドレスはボロボロで、汚れて赤黒くなっており、ガーターベルトで吊ったストッキングは、穴だらけで原型をとどめていなかった。靴も片方しか履いておらず、その片方もヒールが折れている有様だった。
依莉は不承不承着ているものを脱いだ。豪華なレースで縁取られた、ブラとショーツのセットまで脱ぎ、一糸まとわぬ姿になり、武器を隠し持っていないことを牢番の隊士に見せつけた。ここでは従順にしていても、命があるか分からない。
これが藍染が寵した女の体―隊士達は冷めた目で彼女を見た。
依莉は生きようとしていた。生きて、藍染を再起させなければ―朦朧とする意識の中、それだけが、彼女を支えた。
彼女は飾りも何もない白衣に袖を通した。これから待つ、恐ろしい自白実験の日々に、恐怖を感じることも出来ない程、鎮静剤は強力だった。これから生き人形になる。
生きよう。
「みんな生きて!!生きていればいかようにもなります!!抗わずに、生きて!!」
「黙れ!!囚人同士の会話は禁止だ!!」
並んでいる独房にいると思われる仲間達に、依莉は激励の叫びを上げたが、十二番隊の隊士に激しく叱責された。それでもそうせざるを得なかった。
彼女の、何も言わないまでも「生きて再起を図ろう」という意志は伝わったらしい。はい、とか、おお、という言葉が、いくつか上がった。
依莉は仲間の無事を祈りつつ、命をつなぐことだけを思った。