本棚
黒檀の枠飾りが気取った本(ヴィンス
リューン近郊の森深く、入り組んだ先にある小さくて可愛い山小屋。
普段から魔術によって存在を秘匿されていたその隠れ家の、地下深くにまた隠された、広くて暗い研究室。
資料と薬品、折り重なる頭陀袋の並ぶ部屋を通り抜けた先、最も厳重に警護され隠された部屋にこの本はあった。
当時より異端、禁忌とされていた死霊術士の残したものではあるが、これ自体はただの日記である。
既に死霊術士として身を立てた後の物である為、初期の心理状態を探るには向かない。
が、これもまた、当時を知る為には非常に良い資料であると言えよう。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
ユリの香りがする重厚な表紙の本(ヴェンツェル
宿で保護された記憶を失ったという男が自ら買い求めた、非常に質のいい無地のノート。
同じく気に入ったという香水を振りかけられており、今もなおふんわりと良い香りがする。
記憶を取り戻すための一環として日々の記録が綴られており、最期の記述まで記憶を取り戻す事は無かったようだが、恐らく持ち主は貴族であったのだろうと予測されている。
時折現代の魔法技術では見る事の出来ないページもあるが、仲間の魔術師に恥ずかしくなった所を隠してもらっているのだろうか。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
東洋の技術で作られた葦の本(ギルバート
今でこそ地殻変動により我が国の一部となっているが、かつては東洋の国に位置した遺跡より発見した血濡れた冊子。
遺跡の最も奥まった場所にある神殿に残され、異様に保存状態の良い遺体と共に安置してあった日記。
かつては亡国の勇者と崇め裏切られ、流れ着いたリューンにて冒険者となり、そして最期は亡国への復讐を遂げてみせた波乱に満ちた人生が綴られていた。
亡国の研究家であるノリスにはもうちょい貸さないでおく。この間の件をまだ許していないので。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
一辺のみが括られた数多の羊皮紙達(リーファ
洞窟奥、研究室跡、そして地下水路や宿屋跡など様々な場所から発見される羊皮紙の束。
そのどれもが同じ筆跡の同一人物とみられるモノで有りながら、羊皮紙の状態から200年近く差異が出る事もある。
恐らくは、当時まだ絶滅していなかった長命亜人種の残した記録であるというのが私の見解だが、残念なことに未だ特定には至っていない。
この羊皮紙の持ち主は最も数が多かったとされている動物系亜人であると思われ、今は亡き種族の解明への一助となるだろうことが期待されている。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
宝石を媒体とした日記データ(テオドール
古代技術により製作されたと思われる、宝石を保存媒体にしたデータ群。
宝石の形や色、装飾への加工に一貫性は全く無いが、当時普及していた技術面及び内容の類似性から恐らく同一人物による日記群なのではないかと考えられる。
文章だけでなく、音声や映像も一部の宝石には含まれており、非常に研究価値の高い品々。
また、装飾品としても非常に高い完成度を誇っているため、日記帳とは知らずに使用している、保管している人々もまだいるのではないかと思われる。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
かつて本だったもの(その他
全て保存状態が芳しくなく、部分的に復元が出来た物ばかりである。
とはいえ貴族から奴隷、果ては亜人種の手記まで幅広く収集したおかげで研究の糧とするには十分な量にはなった。
いつかはこれらをそれぞれの本の形に出来ればと考えているが、私が生きている内にそれを可能にする技術が発見できれば良いと切に願うしかないのが現状だ。
いっそ、私が直接この時代を見に行ければよいのに。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
リューン近郊の森深く、入り組んだ先にある小さくて可愛い山小屋。
普段から魔術によって存在を秘匿されていたその隠れ家の、地下深くにまた隠された、広くて暗い研究室。
資料と薬品、折り重なる頭陀袋の並ぶ部屋を通り抜けた先、最も厳重に警護され隠された部屋にこの本はあった。
当時より異端、禁忌とされていた死霊術士の残したものではあるが、これ自体はただの日記である。
既に死霊術士として身を立てた後の物である為、初期の心理状態を探るには向かない。
が、これもまた、当時を知る為には非常に良い資料であると言えよう。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
ユリの香りがする重厚な表紙の本(ヴェンツェル
宿で保護された記憶を失ったという男が自ら買い求めた、非常に質のいい無地のノート。
同じく気に入ったという香水を振りかけられており、今もなおふんわりと良い香りがする。
記憶を取り戻すための一環として日々の記録が綴られており、最期の記述まで記憶を取り戻す事は無かったようだが、恐らく持ち主は貴族であったのだろうと予測されている。
時折現代の魔法技術では見る事の出来ないページもあるが、仲間の魔術師に恥ずかしくなった所を隠してもらっているのだろうか。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
東洋の技術で作られた葦の本(ギルバート
今でこそ地殻変動により我が国の一部となっているが、かつては東洋の国に位置した遺跡より発見した血濡れた冊子。
遺跡の最も奥まった場所にある神殿に残され、異様に保存状態の良い遺体と共に安置してあった日記。
かつては亡国の勇者と崇め裏切られ、流れ着いたリューンにて冒険者となり、そして最期は亡国への復讐を遂げてみせた波乱に満ちた人生が綴られていた。
亡国の研究家であるノリスにはもうちょい貸さないでおく。この間の件をまだ許していないので。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
一辺のみが括られた数多の羊皮紙達(リーファ
洞窟奥、研究室跡、そして地下水路や宿屋跡など様々な場所から発見される羊皮紙の束。
そのどれもが同じ筆跡の同一人物とみられるモノで有りながら、羊皮紙の状態から200年近く差異が出る事もある。
恐らくは、当時まだ絶滅していなかった長命亜人種の残した記録であるというのが私の見解だが、残念なことに未だ特定には至っていない。
この羊皮紙の持ち主は最も数が多かったとされている動物系亜人であると思われ、今は亡き種族の解明への一助となるだろうことが期待されている。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
宝石を媒体とした日記データ(テオドール
古代技術により製作されたと思われる、宝石を保存媒体にしたデータ群。
宝石の形や色、装飾への加工に一貫性は全く無いが、当時普及していた技術面及び内容の類似性から恐らく同一人物による日記群なのではないかと考えられる。
文章だけでなく、音声や映像も一部の宝石には含まれており、非常に研究価値の高い品々。
また、装飾品としても非常に高い完成度を誇っているため、日記帳とは知らずに使用している、保管している人々もまだいるのではないかと思われる。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
かつて本だったもの(その他
全て保存状態が芳しくなく、部分的に復元が出来た物ばかりである。
とはいえ貴族から奴隷、果ては亜人種の手記まで幅広く収集したおかげで研究の糧とするには十分な量にはなった。
いつかはこれらをそれぞれの本の形に出来ればと考えているが、私が生きている内にそれを可能にする技術が発見できれば良いと切に願うしかないのが現状だ。
いっそ、私が直接この時代を見に行ければよいのに。
-リューン古代史研究家 イェンツァ
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