あなたの好きなところを五十音
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「イヅル、大丈夫?」
「あはは、なんとか……この左の山の書類が終われば」
どう見ても終わるはずのない書類の束なのだ
げっそりとしているイヅルに、夜食をと思って
おにぎりと漬物を持ってきたけど………
「寝る?」
「寝たら、多分起きれないから…」
「私でもできそうな書類ありそうだし、30分くらい寝たら?」
「でも、凛は別の隊じゃないか……そんなことさせるわけには行かないよ」
「元三番隊!じゃぁ、業務しないから仕分けしておくよ。締め切りの時系列とかに並べておく」
「………凛」
「ね?それならいいでしょ」
「ボクは、ほんとに……」
「落ち込まなくていいから、それ食べて!」
「……ありがとう」
自席から立ち上がらせて、おにぎりをちまちまと食べ始めるイヅル
私は、左側の書類の山に立ちながら挑む
「予算案、明日の昼までだけど大丈夫そ?」
「ええっ、市丸隊長それは提出済みって言ってたのに……」
「あー、差し戻されてる。雑費があり得ない金額だもん」
「………見るよ」
「食べ終わってから」
図書室の本の購入とか、前回行った合同演習のまとめとか。それはもう、ありとあらゆる種類が混ざっていた
「早急に提出しなきゃいけないのはこのあたり」
「これは、十番へのものだね?まだ期限が長いように思えるけど……」
「副隊長から隊長にあげるのも時間かかるじゃん」
「……松本さんだもんね」
「日番谷隊長のためにも早めに渡して」
数枚の書類を手にとって、先程までおにぎりを載せていたお盆の上に置かれている
「あと、これ」
「これは、七番隊へのもの?」
「ここにイヅルが印をしてくれたら私も印かけるじゃん?」
「………たしかに」
「で、おしまい!よし。どんどんいこう」
視界不良だった書類の山も、まるで地平線を思わせるような平坦になって、胸を下ろした。
あの山を1枚ずつみていったら、朝になる
「そういえば、凛はどうしてこんな時間に
三番隊に?」
「あー、それは今朝市丸隊長が……」
「市丸隊長、が?今朝?昼過ぎまで隊に来てなかったのに!?」
「まぁ、うん。私がお使いがあって街に降りていたんだけど」
「街にいたのか!?」
「そう、なるね。そしたら、市丸隊長にね
イヅルの隈が怖くて怖くてしゃーないってうそ泣きして言ってたよ」
「………一体、誰のせいだと……!」
「ということで、様子を見にいけと遠回しに言われたから、きたって感じ」
地雷だったかも、と後悔はしたけど
市丸隊長が言っていた、隈が怖くてしゃーない。は
なんとなく納得できた
イヅルの周りから漂う悲壮感、絶望感、目の下の隈、調子の悪い胃、顔色の悪さ。
空気が悪くなっても致し方ないのだ。
「イヅル」
「なんだい?」
「目の下の隈なくなるまで、会うのやめるって言ったらどうする?」
「………遠回しに別れを切り出しているの、か?」
「そうじゃない」
持っていた書類を数枚落とす
あ、絶望感が5プラスされたような顔になった
「仕事と私どっちが大切なの?って聞いたらイヅルはなんて答える?」
「凛」
「即答だった」
「あぁ、凛が一番大切だ。今だってこんな書類全部投げ捨ててしまいたいぐらいに」
「うん、でもイヅルは投げ捨てられない」
「………ごめん、もしかして、今日何か約束の日だったかい!すまない、何も把握出来ていなくて…」
「いや、何でもない日だよ」
慌てたり、考えたり、落ち込んだり
イヅルの表情はコロコロと変わるから見ていて楽しい
「そんなイヅルが好きだよ」
隈の消えない顔
そんな顔だって愛おしくって、仕方がないのです
「あはは、なんとか……この左の山の書類が終われば」
どう見ても終わるはずのない書類の束なのだ
げっそりとしているイヅルに、夜食をと思って
おにぎりと漬物を持ってきたけど………
「寝る?」
「寝たら、多分起きれないから…」
「私でもできそうな書類ありそうだし、30分くらい寝たら?」
「でも、凛は別の隊じゃないか……そんなことさせるわけには行かないよ」
「元三番隊!じゃぁ、業務しないから仕分けしておくよ。締め切りの時系列とかに並べておく」
「………凛」
「ね?それならいいでしょ」
「ボクは、ほんとに……」
「落ち込まなくていいから、それ食べて!」
「……ありがとう」
自席から立ち上がらせて、おにぎりをちまちまと食べ始めるイヅル
私は、左側の書類の山に立ちながら挑む
「予算案、明日の昼までだけど大丈夫そ?」
「ええっ、市丸隊長それは提出済みって言ってたのに……」
「あー、差し戻されてる。雑費があり得ない金額だもん」
「………見るよ」
「食べ終わってから」
図書室の本の購入とか、前回行った合同演習のまとめとか。それはもう、ありとあらゆる種類が混ざっていた
「早急に提出しなきゃいけないのはこのあたり」
「これは、十番へのものだね?まだ期限が長いように思えるけど……」
「副隊長から隊長にあげるのも時間かかるじゃん」
「……松本さんだもんね」
「日番谷隊長のためにも早めに渡して」
数枚の書類を手にとって、先程までおにぎりを載せていたお盆の上に置かれている
「あと、これ」
「これは、七番隊へのもの?」
「ここにイヅルが印をしてくれたら私も印かけるじゃん?」
「………たしかに」
「で、おしまい!よし。どんどんいこう」
視界不良だった書類の山も、まるで地平線を思わせるような平坦になって、胸を下ろした。
あの山を1枚ずつみていったら、朝になる
「そういえば、凛はどうしてこんな時間に
三番隊に?」
「あー、それは今朝市丸隊長が……」
「市丸隊長、が?今朝?昼過ぎまで隊に来てなかったのに!?」
「まぁ、うん。私がお使いがあって街に降りていたんだけど」
「街にいたのか!?」
「そう、なるね。そしたら、市丸隊長にね
イヅルの隈が怖くて怖くてしゃーないってうそ泣きして言ってたよ」
「………一体、誰のせいだと……!」
「ということで、様子を見にいけと遠回しに言われたから、きたって感じ」
地雷だったかも、と後悔はしたけど
市丸隊長が言っていた、隈が怖くてしゃーない。は
なんとなく納得できた
イヅルの周りから漂う悲壮感、絶望感、目の下の隈、調子の悪い胃、顔色の悪さ。
空気が悪くなっても致し方ないのだ。
「イヅル」
「なんだい?」
「目の下の隈なくなるまで、会うのやめるって言ったらどうする?」
「………遠回しに別れを切り出しているの、か?」
「そうじゃない」
持っていた書類を数枚落とす
あ、絶望感が5プラスされたような顔になった
「仕事と私どっちが大切なの?って聞いたらイヅルはなんて答える?」
「凛」
「即答だった」
「あぁ、凛が一番大切だ。今だってこんな書類全部投げ捨ててしまいたいぐらいに」
「うん、でもイヅルは投げ捨てられない」
「………ごめん、もしかして、今日何か約束の日だったかい!すまない、何も把握出来ていなくて…」
「いや、何でもない日だよ」
慌てたり、考えたり、落ち込んだり
イヅルの表情はコロコロと変わるから見ていて楽しい
「そんなイヅルが好きだよ」
隈の消えない顔
そんな顔だって愛おしくって、仕方がないのです