あなたの好きなところを五十音
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彼は気難しいのではなく、ド真面目なだけなのだ。
なんにも難しくはないのだ。
口数が少ないくて、かつ、貴族であることが
気難しさに輪をかけているのかもしれない。
「凛」
「はぁい」
「その簪、」
「先日白哉さんが、贈ってくださったのでさっそくつかってみました。いかがですか?」
「……よく似合っている」
ちょっとした変化にも気づきくれるし
自分の思ったこともしっかりと伝えてくれるから
付き合っていて心地はいい
「ありがとうございます、白哉さん」
「……そこに」
「ん?」
「そこに、座るといい」
「はぁ、ここですか?」
白哉さんに促されて、縁側の縁に座る
目の前にはしっかりと手入れをされた庭
「まぁ、」
「凛が好きだと言っていた花が見頃だ」
「あれ?前までありましたっけ…?」
「………季節になったのだ、植えたのだろう」
私が庭のあの花が好き、という話を以前してのも
きっと覚えていて庭師の方に伝えてくださったのだろう。
白哉さんの自室の縁側からきれいにみえる場所に
太陽の日差しを浴びながら咲き誇っていた
「ほんと、白哉さんってお優しいですね」
「……凛にだけだ」
「まぁ、それはそれで幸せです」
ニコニコと微笑みながら白哉さんを見ると
すっと、立ち上がって私の隣に腰をかける
「お茶でも飲みましょうか」
「あぁ、だが……」
「はい?」
「もう少し、この場で庭をみているのも悪くないだろう」
「……それも、そうですね」
立ち上がるのを制止され、2人でそっと縁側から庭を眺める。穏やかな昼下がり
「なんだか、時間がゆっくり流れますね」
「たまには良いだろう」
「ええ、白哉さんがゆっくりしてくださっているのはいいことですもの」
「……私はそんなに忙しそうに見えるか?」
「いえ、忙しそうに見えないというと失礼にはなりますけど、気を張り詰めていらっしゃるなと思いまして」
死覇装を着て、隊長羽織をお召になると
凛とした姿が目に浮かんで、寸分の狂いも許さないような雰囲気を感じてしまう。
でも、こうやって
薄紺の着流しを召しているこの時間ぐらい
朽木隊長から朽木白哉、願わくば“貴族”という気持ちからも少し離れてくれれば、と思ってしまう。
「私は、」
言葉に詰まっていた私に、白哉さんはゆっくりと口を開いた
「凛と、こうして2人で
縁側で佇める時間が、なによりも大切だと思っている」
「この時間を守るなら、私は、どんな無理でもしてしまうのだろうな」
なんて。
こんな事をサラリと仰るのですよ。
気難し方だなんて、誰が決めたのかしら
白哉さんの温かい言葉が、私の頬を赤く染め上げる
実は無自覚でこういう事言うから、本当にずるいお方。
「凛?顔が赤いぞ」
「白哉さんのせいですっ!」
「私の……?なぜだ?」
「あ〜も〜っ!お茶、いれてまいります」
恥ずかしくなってすっと立ち上がる
洗い場に逃げるように向かう
ふと、戸棚を見ると私が前に好きだと言っていたお見せの可愛い練り切りとイチゴ大福
「愛され過ぎだな、私」
手を伸ばし、お湯を冷まして急須に茶葉をいらる
やわらかな緑茶の香りがすでに立ち上がる。
冷ましたお湯を注ぎ入れ、約1分
小皿に練切をのせ、急須から茶碗にお茶を注ぐ
「おまたせしました」
「すまないな」
「いえ、きれいな練り切りを見つけてしまいました」 「あぁ」
今は、この2人きりの時間をうららかに。
なんにも難しくはないのだ。
口数が少ないくて、かつ、貴族であることが
気難しさに輪をかけているのかもしれない。
「凛」
「はぁい」
「その簪、」
「先日白哉さんが、贈ってくださったのでさっそくつかってみました。いかがですか?」
「……よく似合っている」
ちょっとした変化にも気づきくれるし
自分の思ったこともしっかりと伝えてくれるから
付き合っていて心地はいい
「ありがとうございます、白哉さん」
「……そこに」
「ん?」
「そこに、座るといい」
「はぁ、ここですか?」
白哉さんに促されて、縁側の縁に座る
目の前にはしっかりと手入れをされた庭
「まぁ、」
「凛が好きだと言っていた花が見頃だ」
「あれ?前までありましたっけ…?」
「………季節になったのだ、植えたのだろう」
私が庭のあの花が好き、という話を以前してのも
きっと覚えていて庭師の方に伝えてくださったのだろう。
白哉さんの自室の縁側からきれいにみえる場所に
太陽の日差しを浴びながら咲き誇っていた
「ほんと、白哉さんってお優しいですね」
「……凛にだけだ」
「まぁ、それはそれで幸せです」
ニコニコと微笑みながら白哉さんを見ると
すっと、立ち上がって私の隣に腰をかける
「お茶でも飲みましょうか」
「あぁ、だが……」
「はい?」
「もう少し、この場で庭をみているのも悪くないだろう」
「……それも、そうですね」
立ち上がるのを制止され、2人でそっと縁側から庭を眺める。穏やかな昼下がり
「なんだか、時間がゆっくり流れますね」
「たまには良いだろう」
「ええ、白哉さんがゆっくりしてくださっているのはいいことですもの」
「……私はそんなに忙しそうに見えるか?」
「いえ、忙しそうに見えないというと失礼にはなりますけど、気を張り詰めていらっしゃるなと思いまして」
死覇装を着て、隊長羽織をお召になると
凛とした姿が目に浮かんで、寸分の狂いも許さないような雰囲気を感じてしまう。
でも、こうやって
薄紺の着流しを召しているこの時間ぐらい
朽木隊長から朽木白哉、願わくば“貴族”という気持ちからも少し離れてくれれば、と思ってしまう。
「私は、」
言葉に詰まっていた私に、白哉さんはゆっくりと口を開いた
「凛と、こうして2人で
縁側で佇める時間が、なによりも大切だと思っている」
「この時間を守るなら、私は、どんな無理でもしてしまうのだろうな」
なんて。
こんな事をサラリと仰るのですよ。
気難し方だなんて、誰が決めたのかしら
白哉さんの温かい言葉が、私の頬を赤く染め上げる
実は無自覚でこういう事言うから、本当にずるいお方。
「凛?顔が赤いぞ」
「白哉さんのせいですっ!」
「私の……?なぜだ?」
「あ〜も〜っ!お茶、いれてまいります」
恥ずかしくなってすっと立ち上がる
洗い場に逃げるように向かう
ふと、戸棚を見ると私が前に好きだと言っていたお見せの可愛い練り切りとイチゴ大福
「愛され過ぎだな、私」
手を伸ばし、お湯を冷まして急須に茶葉をいらる
やわらかな緑茶の香りがすでに立ち上がる。
冷ましたお湯を注ぎ入れ、約1分
小皿に練切をのせ、急須から茶碗にお茶を注ぐ
「おまたせしました」
「すまないな」
「いえ、きれいな練り切りを見つけてしまいました」 「あぁ」
今は、この2人きりの時間をうららかに。