あなたの好きなところを五十音
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「いつもありがとう」
「いえ、仕事ですから……」
頭の上に乗せられたおおきな手
「すまない、またやってしまって」
「いえ、お気にせず……」
「はは、ありがとう」
浮竹隊長は朗らかに笑う。
私が卯ノ花隊長から、浮竹隊長付きで十三番隊に派遣されて、もう、半年が経つ。
十三番隊に回ってくる仕事にもだいぶ慣れてきたし
四番隊へ送る経過観察も手際よく送ることができるようになった
「小鳥遊がきてから、体調がすごくよくて
仕事もはかどるし、鍛錬も見ることができるよ」
「床に伏せているだけだと、治るものも治りませんから」
「はは、そうだな」
私が来たときには
少しコケていた頬も、少しふっくらして
顔色も良い。
血圧も安定しているし、脈も正常に
「浮竹隊長、もうそろそろ四番隊へ診断の時期ですがご都合はいかがですか?」
「そうか、半年に一度だもんな…予定を見てみるよ」 「よろしくおねがいいたします」
さて、と。と立ち上がると
浮竹隊長は疑問を持った表情でこちらを見ている
「どこへ行くんだ?」
「隊舎の方に、小椿3席が苦手な書類があると嘆いていたのでお手伝いをしに」
「ふむ、」
浮竹隊長ならそうか、とすぐに見送って
離から隊舎に迎えると思ったのだが
今日はそんな素振りが見えないのだ
「浮竹隊長……?」
「はは、オレとしたことが大人げないな」
「……?」
「苦手なものは逃げていたら、ずっと苦手なままだ」
「はい、」
「今日は、手伝いに行くのは辞めてみないかい?」
大きな手が私の手を包み、そのまま、ぐっ、とひっぱる
不意に力がかかったので、よろめく
「っわ、」
「小椿のために、な?」
「浮竹隊長、お戯れが……過ぎます」
「はは、小鳥遊も働きすぎて貧血を起こしたのではないかい?」
大きな手が腹部に回り抱きしめられる。
この姿を見られたら、どんな言い訳をしても
説得力のかけらも、ない
「今日は、この離れから出ないでくれ」
「……浮竹隊長、らしくないですね」
「オレもそう思っているから言わないでくれ…」
ぎゅ、とまた力がこもる
「このまま、十三番隊にならないかい?」
「それは、」
「でも、そんなことしたら俺のそばにしか置きたくないからな……けど、四番隊に帰す惜しい」
「恐れ多いお言葉です」
とんとん、と大きな手を叩くと
少し弱まる力。
「凛」
「いけません、浮竹隊長」
「……悪い」
「わかってくださればいいのです」
お付き合いしている訳では無い。
思いを伝え合っているわけでもない。
今はまだ、隊長のおそばで経過観察をして
悪くならないように、対処するだけの関係
この線を越えてはいけない
そんな約束はないけど
「体温上昇に、脈拍も早くなっています」
「横になるよ」
「ぜひ、そうしてください」
「凛」
「はい?」
「俺は、いつまで待てるかわからないから」
大きな手が私の頬に触れて、
親指で唇をそっとなぞる
大きな手に絆されていく
私の、ココロに大きな手が伸びたときが
全てが変わるとき、なのかもしれない
「いえ、仕事ですから……」
頭の上に乗せられたおおきな手
「すまない、またやってしまって」
「いえ、お気にせず……」
「はは、ありがとう」
浮竹隊長は朗らかに笑う。
私が卯ノ花隊長から、浮竹隊長付きで十三番隊に派遣されて、もう、半年が経つ。
十三番隊に回ってくる仕事にもだいぶ慣れてきたし
四番隊へ送る経過観察も手際よく送ることができるようになった
「小鳥遊がきてから、体調がすごくよくて
仕事もはかどるし、鍛錬も見ることができるよ」
「床に伏せているだけだと、治るものも治りませんから」
「はは、そうだな」
私が来たときには
少しコケていた頬も、少しふっくらして
顔色も良い。
血圧も安定しているし、脈も正常に
「浮竹隊長、もうそろそろ四番隊へ診断の時期ですがご都合はいかがですか?」
「そうか、半年に一度だもんな…予定を見てみるよ」 「よろしくおねがいいたします」
さて、と。と立ち上がると
浮竹隊長は疑問を持った表情でこちらを見ている
「どこへ行くんだ?」
「隊舎の方に、小椿3席が苦手な書類があると嘆いていたのでお手伝いをしに」
「ふむ、」
浮竹隊長ならそうか、とすぐに見送って
離から隊舎に迎えると思ったのだが
今日はそんな素振りが見えないのだ
「浮竹隊長……?」
「はは、オレとしたことが大人げないな」
「……?」
「苦手なものは逃げていたら、ずっと苦手なままだ」
「はい、」
「今日は、手伝いに行くのは辞めてみないかい?」
大きな手が私の手を包み、そのまま、ぐっ、とひっぱる
不意に力がかかったので、よろめく
「っわ、」
「小椿のために、な?」
「浮竹隊長、お戯れが……過ぎます」
「はは、小鳥遊も働きすぎて貧血を起こしたのではないかい?」
大きな手が腹部に回り抱きしめられる。
この姿を見られたら、どんな言い訳をしても
説得力のかけらも、ない
「今日は、この離れから出ないでくれ」
「……浮竹隊長、らしくないですね」
「オレもそう思っているから言わないでくれ…」
ぎゅ、とまた力がこもる
「このまま、十三番隊にならないかい?」
「それは、」
「でも、そんなことしたら俺のそばにしか置きたくないからな……けど、四番隊に帰す惜しい」
「恐れ多いお言葉です」
とんとん、と大きな手を叩くと
少し弱まる力。
「凛」
「いけません、浮竹隊長」
「……悪い」
「わかってくださればいいのです」
お付き合いしている訳では無い。
思いを伝え合っているわけでもない。
今はまだ、隊長のおそばで経過観察をして
悪くならないように、対処するだけの関係
この線を越えてはいけない
そんな約束はないけど
「体温上昇に、脈拍も早くなっています」
「横になるよ」
「ぜひ、そうしてください」
「凛」
「はい?」
「俺は、いつまで待てるかわからないから」
大きな手が私の頬に触れて、
親指で唇をそっとなぞる
大きな手に絆されていく
私の、ココロに大きな手が伸びたときが
全てが変わるとき、なのかもしれない