あなたの好きなところを五十音
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自分でもびっくりしているのだ
おかしい、おかしすぎる。
「何だネ」
「いえ、なんでもないのですよ」
「ちゃっちゃか手を動かしたまえヨ」
「かしこまりました」
独特な話し方
巨大なモニターには、あらゆる数式が並んでいる
それを解くのが私の今の仕事なのだ
「あと30秒だヨ」
「……善処します」
背後からの声
高圧的な物言い、一部モニターは暗くなっているからもうそろそろでこの膨大なデータベースは計算式として成り立つのだ。
黒いモニターに浮かび上がる声の持ち主
(独特なお見かけ、なんだよなぁ……)
なんとも形容がたい頭。
モニター越しでも分かる、トパーズイエローの瞳がこちらを捉える。
この方が我らが十二番隊であり
技術開発局の長、涅マユリなのだ
「できましたぁ…」
「ご苦労、確認するヨ」
「お願いします、うぅ、まばたき全然していなかったから目が痛い」
「そういうと思っていたヨ」
立ち上がった私と椅子にすぐに腰掛ける。
そうして、先程まで彼がいた場所には
小さなスポイトに入った液体と、ビーカーから香る
カミツレの花
「三日三晩ほぼ寝ずにやっていたようだネ」
「…なぜ、それを」
「ネムから聞いた」
「仕事が遅くて、期限に間に合わせるのに必死でした」
カタカタカタカタ……と、またモニターに
数式が並んでいく
どうやら誤作動もなく、順調なようだ
「ビーカーの飲んだら、目薬さしたまえ」
「こちらを……?」
「2度もいわせるな」
「失礼しました、いただきます」
多分、他の隊の人。
いや、もしかしたらうちの隊員でも怯むであろう
隊長から差し出されたモノを口に含むことを
「いただきます」
そう言ってから、まずは湯気だつカミツレの香りのする液体を、ゆっくりと飲んでいく
(あれ、美味しい……。ちょっと、甘いな)
飲み干した所で、次は、もっと恐怖な液体を目に入れる作業。もともと市販の目薬を入れるのも上手くないというのに、隊長が作ったモノをいれるとなると
5倍いや、10倍怖い
「うっ、ぐっ」
スポイトから落ちる雫をしっかりと瞳でキャッチできたが、まぁ、しみる。いたい、痛い。
ぐううう、と唸りながらも目は2つあるのでもう片方にも入れる。
「う、ぐぅぅ、はいっ、た」
ギュッ、と、目を閉じて
馴染むのを待つ。
前に、まばたきをしていたら怒られたので
以降ずっと浸透するように、と目を閉じている
「たいちょー、」
「何だネ」
「さっきのあったかいのおいしかったです」
体の内側から暖かくなってきた。
目の痛みも落ち着いてきた。
そうしたら、もう
「急に、眠気…が」
「立ったまま寝るのか」
「それが出来そうで、す」
すると、急に襟元を引っ張られ、同室にあった
ふかふかのソファに倒れ込んだ(きがする)
横になると、どんどん眠気が身体を包んでいく
「コレの、完成度は7割程度だ」
「あれぇ、低いなぁ」
「寝たら改善しておきたまえ」
「かしこまり、ましたぁ」
この言葉を最後に、私は意識を手放た
ふと、夢の中でよく頑張ったなと言って頭を撫でてくれたような感じがした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「凛が作ったあのデータベースの使い勝手がいいみてぇだな」
「え!本当に!?やったー!」
「前にもまして研究室に籠もっているな」
後日、阿近が教えてくれた。
あのあと、丸一日死んだように眠った私には
改善箇所が記されていた数枚の紙があって
また打ち込みを始める
隊長に完成した!と告げると
少し目を見開いて驚いたような顔をしていた
今回任せられた、この仕事はやりがいもあって
やっと隊長の役に立てそうなものが私の手によって出来上がるんだ!と思うと、寝てる暇なんてもったいなかった。
また、カミツレのあったかいの作って欲しいなぁと思ったけど、今回はご褒美なしかぁとちょっとだけ凹む
「ネム」
「はい、マユリ様」
「凛を連れてどこかへ行け」
「……どこか、とは」
「凛が好きなあんみつでも食べに行ってこい
5時間は帰ってくるな」
「かしこまりました。マユリ様」
これで私が抱えていた大仕事は、終わったので
また明日からは護廷十三隊から回ってくる書類整理が始まる。
次、大きな仕事任せられるようにがんばろ
「凛さん」
「はぁい?」
「私とあんみつを食べに行きましょう」
「行く!わーい!大仕事終わりのあんみつばんざーい!」
ぴゅん!と効果音がつきそうな程の、素早さで支度をする
「ネム、隊長からか」
「はい、マユリ様から凛さんとあんみつをたべ、5時間は帰ってくるなと指令を承りました」
「……ははっ、そうかよ」
「あの隊長が………」
「相当気に入ってんな」
「凛が作ったデータベースを?」
「それもそうだろうけど、凛自体を、な」
おかしい、おかしすぎる。
「何だネ」
「いえ、なんでもないのですよ」
「ちゃっちゃか手を動かしたまえヨ」
「かしこまりました」
独特な話し方
巨大なモニターには、あらゆる数式が並んでいる
それを解くのが私の今の仕事なのだ
「あと30秒だヨ」
「……善処します」
背後からの声
高圧的な物言い、一部モニターは暗くなっているからもうそろそろでこの膨大なデータベースは計算式として成り立つのだ。
黒いモニターに浮かび上がる声の持ち主
(独特なお見かけ、なんだよなぁ……)
なんとも形容がたい頭。
モニター越しでも分かる、トパーズイエローの瞳がこちらを捉える。
この方が我らが十二番隊であり
技術開発局の長、涅マユリなのだ
「できましたぁ…」
「ご苦労、確認するヨ」
「お願いします、うぅ、まばたき全然していなかったから目が痛い」
「そういうと思っていたヨ」
立ち上がった私と椅子にすぐに腰掛ける。
そうして、先程まで彼がいた場所には
小さなスポイトに入った液体と、ビーカーから香る
カミツレの花
「三日三晩ほぼ寝ずにやっていたようだネ」
「…なぜ、それを」
「ネムから聞いた」
「仕事が遅くて、期限に間に合わせるのに必死でした」
カタカタカタカタ……と、またモニターに
数式が並んでいく
どうやら誤作動もなく、順調なようだ
「ビーカーの飲んだら、目薬さしたまえ」
「こちらを……?」
「2度もいわせるな」
「失礼しました、いただきます」
多分、他の隊の人。
いや、もしかしたらうちの隊員でも怯むであろう
隊長から差し出されたモノを口に含むことを
「いただきます」
そう言ってから、まずは湯気だつカミツレの香りのする液体を、ゆっくりと飲んでいく
(あれ、美味しい……。ちょっと、甘いな)
飲み干した所で、次は、もっと恐怖な液体を目に入れる作業。もともと市販の目薬を入れるのも上手くないというのに、隊長が作ったモノをいれるとなると
5倍いや、10倍怖い
「うっ、ぐっ」
スポイトから落ちる雫をしっかりと瞳でキャッチできたが、まぁ、しみる。いたい、痛い。
ぐううう、と唸りながらも目は2つあるのでもう片方にも入れる。
「う、ぐぅぅ、はいっ、た」
ギュッ、と、目を閉じて
馴染むのを待つ。
前に、まばたきをしていたら怒られたので
以降ずっと浸透するように、と目を閉じている
「たいちょー、」
「何だネ」
「さっきのあったかいのおいしかったです」
体の内側から暖かくなってきた。
目の痛みも落ち着いてきた。
そうしたら、もう
「急に、眠気…が」
「立ったまま寝るのか」
「それが出来そうで、す」
すると、急に襟元を引っ張られ、同室にあった
ふかふかのソファに倒れ込んだ(きがする)
横になると、どんどん眠気が身体を包んでいく
「コレの、完成度は7割程度だ」
「あれぇ、低いなぁ」
「寝たら改善しておきたまえ」
「かしこまり、ましたぁ」
この言葉を最後に、私は意識を手放た
ふと、夢の中でよく頑張ったなと言って頭を撫でてくれたような感じがした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「凛が作ったあのデータベースの使い勝手がいいみてぇだな」
「え!本当に!?やったー!」
「前にもまして研究室に籠もっているな」
後日、阿近が教えてくれた。
あのあと、丸一日死んだように眠った私には
改善箇所が記されていた数枚の紙があって
また打ち込みを始める
隊長に完成した!と告げると
少し目を見開いて驚いたような顔をしていた
今回任せられた、この仕事はやりがいもあって
やっと隊長の役に立てそうなものが私の手によって出来上がるんだ!と思うと、寝てる暇なんてもったいなかった。
また、カミツレのあったかいの作って欲しいなぁと思ったけど、今回はご褒美なしかぁとちょっとだけ凹む
「ネム」
「はい、マユリ様」
「凛を連れてどこかへ行け」
「……どこか、とは」
「凛が好きなあんみつでも食べに行ってこい
5時間は帰ってくるな」
「かしこまりました。マユリ様」
これで私が抱えていた大仕事は、終わったので
また明日からは護廷十三隊から回ってくる書類整理が始まる。
次、大きな仕事任せられるようにがんばろ
「凛さん」
「はぁい?」
「私とあんみつを食べに行きましょう」
「行く!わーい!大仕事終わりのあんみつばんざーい!」
ぴゅん!と効果音がつきそうな程の、素早さで支度をする
「ネム、隊長からか」
「はい、マユリ様から凛さんとあんみつをたべ、5時間は帰ってくるなと指令を承りました」
「……ははっ、そうかよ」
「あの隊長が………」
「相当気に入ってんな」
「凛が作ったデータベースを?」
「それもそうだろうけど、凛自体を、な」