あなたの好きなところを五十音
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「藍染副隊長?いかがしました?」
「いや、何でもないさ」
「そうですか?」
「あぁ、小鳥遊くんは何も心配することはない」
隊長が突如としてこの世界からいなくなってしまった
この五番隊を引っ張っていくのが
副隊長である藍染惣右介さん。
「ギンは迷惑かけていないかい?」
「強さは3席以上かもしれないですけど、書類さばきはまだまだ平隊員ですね」
「はは、手厳しいな」
「まだ若いですから、仕方がないです」
市丸3席の仕事も、8席である私が対応する場面が何度もあった
別に書類作業をするのは嫌いではないし苦手でもないので苦にはならなかった。
こうやって、藍染副隊長も声をかけてくれることが多くなった。
だからか、いつしか私は
藍染副隊長の背中を追いかけていた。
追いかけていなくても探していたり目で追っていることが増えた。
あの広くてしっかりとした背中が
私に何かを語りかけてくれているようで
その意味を知りたくなってしまう
「うわっ、」
「すまない、」
先程まで数歩後ろを歩いていたのに
急に立ち止まった藍染副隊長の背中に顔面がぶつかる
左側に二歩ほどずれると五番隊にまさかの
「山本総隊長…?」
「五番隊副隊長藍染惣右介」
「はい」
「お主を五番隊の隊長とするため、5日後に試験を行う」
「………随分と急な話ですね」
「隊長がいないままにするのも護廷では問題なのじゃ、万事整えておくよう」
「かしこまりました」
なんというか凄まじい場所に立ち会ったような気がした。
普段お目にかかることのない山本総隊長に
足が少し竦んでしまった
「小鳥遊くん、大丈夫かい?」
「はい、すみませんぶつかっちゃいました」
「その事は構わないさ、僕が、突然立ち止まってしまったからね」
藍染副隊長は微笑んでいたが、なにか複雑そうな顔をしている
急に、隊長試験を受けろと言われることになるとも思っていなかっただろうけど
「僕が卍解できることが、知られていたなんてね」
「………隊長になるために必要なこと、ですよね」
「あぁ、こっそり習得していたんだが…平子隊長は気づいていたんだね」
「さすが、というか……ちょっと怖いですね」
「はは、小鳥遊くんは平子隊長が苦手だったね」
「ええ、少し」
今となっては、隊を良く見ていた人だなとは思うけど
仕事ぶりとかはあまり私は得意ではなかった。
だから、私がよく見ていたのは藍染副隊長の背中だった
「藍染副隊長、ということは副隊長はどなたに?」
「まぁ、本来なら3席のギンがなるのが一般論だとは思うな」
「そうですよね、でもさすがに歴が浅いですか?」
「そうだね…ぼくもなかなかフォローができないだろうし、困ったね」
少し隣を歩いていたが、また、数歩下がって歩く
この、背中を見られるのも残り少ないのかと思うと
ちょっとだけ寂しくなって、名残惜しさも出てきた。
「僕の仕事の手伝いもしてくれているから小鳥遊くんを副隊長に任命しようかな?」
「また、ご冗談を」
「まずは、僕が隊長試験とやらに受からないとすべてが始まらないな」
「…藍染副隊長なら大丈夫ですよ」
「そうかい?」
「ええ、今から楽しみにしていますね」
それから、藍染副隊長は一番隊で行われた
隊長試験に合格して、【五】の白い羽織を着て戻ってきた。
「小鳥遊くん、いいかな」
「はい」
五番隊に戻ってきて、隊士たち挨拶をたのちに
私に声をかけた。
いつも通り、数歩後ろを歩くが
視界に広がるのは黒ではなく白い羽織
そうして【五】の文字
すこし、寂しい気持ちになるのも不思議な話ではある
「さっそく、隊長になって小鳥遊くんにお願いがあるんだ」
「はい」
「やはり、ギンを副隊長とすることになる」
「順当かと」
「そこで、八席である小鳥遊くんを副隊長補佐という役職につけたいと思っている」
「副隊長補佐、ですか?」
「あぁ、特に変わらないよ。ギンがうまくできない書類の手伝いをしてほしいんだ」
「書類だけなら」
「ありがとう、よろしく頼むね」
藍染副隊長、改め藍染隊長はゆったりと微笑んだ
あぁ、私は本気的にこの人の部下になったんだと
身が引き締まる思いだ
「今後とも、よろしく頼むね」
「かしこまりました」
たとえこの先、どんなことがあっても
私が追う背中は藍染副隊長だけ、
いや、藍染隊長だけだ
「藍染さん、ええの?」
「何がだ」
「凛さん、置いていくことになるで?」
「あぁ、問題はない」
「……僕は凛さんも連れて行ってもええと思うけどなぁ」
私は長年、藍染惣右介の部下であった。
ただ、部下でしかなかった。
正面からぶつかることもできなかった。
向き合うことができなかったから
「僕としたことが盲点だったよ」
「藍染………隊長」
「小鳥遊くんは、僕の始解を見たことがなかったなんて気づかなかった」
「………背中、ばかり追いかけていましたから」
あのまばゆい光に包まれた藍染隊長を
真っ直ぐ見つめることが、できなかった
「いや、何でもないさ」
「そうですか?」
「あぁ、小鳥遊くんは何も心配することはない」
隊長が突如としてこの世界からいなくなってしまった
この五番隊を引っ張っていくのが
副隊長である藍染惣右介さん。
「ギンは迷惑かけていないかい?」
「強さは3席以上かもしれないですけど、書類さばきはまだまだ平隊員ですね」
「はは、手厳しいな」
「まだ若いですから、仕方がないです」
市丸3席の仕事も、8席である私が対応する場面が何度もあった
別に書類作業をするのは嫌いではないし苦手でもないので苦にはならなかった。
こうやって、藍染副隊長も声をかけてくれることが多くなった。
だからか、いつしか私は
藍染副隊長の背中を追いかけていた。
追いかけていなくても探していたり目で追っていることが増えた。
あの広くてしっかりとした背中が
私に何かを語りかけてくれているようで
その意味を知りたくなってしまう
「うわっ、」
「すまない、」
先程まで数歩後ろを歩いていたのに
急に立ち止まった藍染副隊長の背中に顔面がぶつかる
左側に二歩ほどずれると五番隊にまさかの
「山本総隊長…?」
「五番隊副隊長藍染惣右介」
「はい」
「お主を五番隊の隊長とするため、5日後に試験を行う」
「………随分と急な話ですね」
「隊長がいないままにするのも護廷では問題なのじゃ、万事整えておくよう」
「かしこまりました」
なんというか凄まじい場所に立ち会ったような気がした。
普段お目にかかることのない山本総隊長に
足が少し竦んでしまった
「小鳥遊くん、大丈夫かい?」
「はい、すみませんぶつかっちゃいました」
「その事は構わないさ、僕が、突然立ち止まってしまったからね」
藍染副隊長は微笑んでいたが、なにか複雑そうな顔をしている
急に、隊長試験を受けろと言われることになるとも思っていなかっただろうけど
「僕が卍解できることが、知られていたなんてね」
「………隊長になるために必要なこと、ですよね」
「あぁ、こっそり習得していたんだが…平子隊長は気づいていたんだね」
「さすが、というか……ちょっと怖いですね」
「はは、小鳥遊くんは平子隊長が苦手だったね」
「ええ、少し」
今となっては、隊を良く見ていた人だなとは思うけど
仕事ぶりとかはあまり私は得意ではなかった。
だから、私がよく見ていたのは藍染副隊長の背中だった
「藍染副隊長、ということは副隊長はどなたに?」
「まぁ、本来なら3席のギンがなるのが一般論だとは思うな」
「そうですよね、でもさすがに歴が浅いですか?」
「そうだね…ぼくもなかなかフォローができないだろうし、困ったね」
少し隣を歩いていたが、また、数歩下がって歩く
この、背中を見られるのも残り少ないのかと思うと
ちょっとだけ寂しくなって、名残惜しさも出てきた。
「僕の仕事の手伝いもしてくれているから小鳥遊くんを副隊長に任命しようかな?」
「また、ご冗談を」
「まずは、僕が隊長試験とやらに受からないとすべてが始まらないな」
「…藍染副隊長なら大丈夫ですよ」
「そうかい?」
「ええ、今から楽しみにしていますね」
それから、藍染副隊長は一番隊で行われた
隊長試験に合格して、【五】の白い羽織を着て戻ってきた。
「小鳥遊くん、いいかな」
「はい」
五番隊に戻ってきて、隊士たち挨拶をたのちに
私に声をかけた。
いつも通り、数歩後ろを歩くが
視界に広がるのは黒ではなく白い羽織
そうして【五】の文字
すこし、寂しい気持ちになるのも不思議な話ではある
「さっそく、隊長になって小鳥遊くんにお願いがあるんだ」
「はい」
「やはり、ギンを副隊長とすることになる」
「順当かと」
「そこで、八席である小鳥遊くんを副隊長補佐という役職につけたいと思っている」
「副隊長補佐、ですか?」
「あぁ、特に変わらないよ。ギンがうまくできない書類の手伝いをしてほしいんだ」
「書類だけなら」
「ありがとう、よろしく頼むね」
藍染副隊長、改め藍染隊長はゆったりと微笑んだ
あぁ、私は本気的にこの人の部下になったんだと
身が引き締まる思いだ
「今後とも、よろしく頼むね」
「かしこまりました」
たとえこの先、どんなことがあっても
私が追う背中は藍染副隊長だけ、
いや、藍染隊長だけだ
「藍染さん、ええの?」
「何がだ」
「凛さん、置いていくことになるで?」
「あぁ、問題はない」
「……僕は凛さんも連れて行ってもええと思うけどなぁ」
私は長年、藍染惣右介の部下であった。
ただ、部下でしかなかった。
正面からぶつかることもできなかった。
向き合うことができなかったから
「僕としたことが盲点だったよ」
「藍染………隊長」
「小鳥遊くんは、僕の始解を見たことがなかったなんて気づかなかった」
「………背中、ばかり追いかけていましたから」
あのまばゆい光に包まれた藍染隊長を
真っ直ぐ見つめることが、できなかった