あなたの好きなところを五十音
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思えば、昔からそうだった。
真央霊術院に通っていたときには
「次、演習場やけどいかんの?」
「うひゃぁ!!!」
「なんや凄い集中しとったけど」
「ひ、ひらこくん!どうしたの!」
「や、次演習場やけど移動せんでええのか〜って」
「演習場!行かなきゃ!!!」
がたがた!!ばたん!!ごつん!!!!
勢いよく立ち上がり、椅子を倒し
平子くんの頭に頭突きをした
「ったぁ、」
「慌ただしいやつあやなぁ……」
「演習場、じゃなくて頭冷やしに行かなきゃ!
って、あーーー!!」
慌てて次は、机にあった教材をぶちまける
どうしてこうもそそっかしいのか。
「おちつけ、いったん」
「あわわ、ごめんね平子くん」
「とりあえず、凛は頭痛くないか?」
「あたしは、大丈夫だよ」
「なら、教材片付けて演習場いこうや」
「平子くん、頭大丈夫?」
「どっちの意味や」
「えっ!どっちってなに??」
「……天然のボケか。俺は平気や、なら行こか」
何故かぶちまけていたはずの教材を拾い集めて
後ろにある私の荷物入れに綺麗に収納した
「さっきの、何の勉強?」
「来週テストある、攻撃心理のやつ……」
「なんや、その心理」
「あれ、受けてなかった?」
「寝てたな」
「まぁ、平子くんはそういう心理とか興味なさそうだもんね、私は、攻撃とか…わからなくて」
2人で並んで歩く異様な空間
平子くんは、優秀で、人格者で、
影の薄い私の存在なんて気づいていないと思っていたのに。
「凛は進路決まってんのか」
「……護廷には入れるのかわかんないなぁ」
「なんでや?」
「斬術めっきりダメ出し、鬼道も下手っぴなの」
「せやけど、ここに通ってるんや」
「お世話になった方に勧められて、」
進路に迷っていた頃だった。
このまま、なんとなくでここを卒業して
どうしたらいいんだろうって、考えていた
「四番隊に行くって言ったらええやん」
「四番隊、」
「ここに通ってるんや、その勧めた人も死神なんやろ?せやったら、四番隊入って会いに行ったれ。んで厳しかったら辞めたったらええ」
「そんな簡単に……」
「まだ決まってもない未来なんや、簡単にとらえたらええやん」
こうやって、私の心を軽くしてくれるアドバイスを
真央霊術院の頃から言ってくれていた。
「調子悪いんか」
「ん?平気ですよ」
「ほーか、これから浮竹さん来んでぇ」
あの時、勧められたと伝えた浮竹の名前を
卒業して何十年も経っているのに、伝えてくれて
「よぉ、凛元気そうだな」
「浮竹隊長もお変わりなさそうで」
「あぁ、お母さんも元気かな?」
「はい、最近は調子も良く自宅でアジサイの手入れをしていると言っておりました」
「そうか、良かった」
自分の父親のような存在の浮竹と、
こうやって話す機会を与えてくれるのも
平子くんだからだ。
「立ち話もなんや、凛、悪いけど茶淹れて持ってきてくれんか?」
「はい!」
「3つ、頼むでぇ」
「3つ、ですか?」
「立ち話もなんや、って言うたやろ。お前の分も忘れんなよ〜」
「かしこまりました!」
「あぁ、凛。これを」
「わぁ!髙島屋の黒糖羊羹です!」
「凛が好きだと、平子くんに聞いたからね」
もともと、ここに浮竹隊長を呼んだら
話せるようにしてくれていたのだろう
「ほな、先いってんでぇ」
「はい!かしこまりました!」
こういう優しさに、ずっと包まれている
「随分、凛を気に入っているね」
「お気に入りですわ。ようやく隊長になったんで近くに置けるようになりました」
「あっはは、平子くんはわかりやすいんだな」
「伝わってへんのは凛だけやろな」
「そうか、そうか………」
「ご挨拶伺いましょうか?」
「俺は大賛成だから、決まったら教えてほしいかな」
なにやら和やかな会話の部屋に
お茶を持っていく。
もちろん、先程いただいた栗羊羹と一緒に
「失礼します」
「おー、ありがとうな」
「ありがとう」
「何の話をされていたのですか?」
そうきくと、そうだなぁと浮竹隊長が悩んで
大まかに言うと凛の話かなと濁した。
「私の話ですか!?」
「せや、凛はどんくさいわ〜って話や」
「うぅ、意地悪……」
「凛は今のままでいいんだよ」
「未だに、書類もぶちまけるし、作業に没頭したら呑まず食わずやしな」
「それは、否めない」
「やから、俺の隊に引っ張ったんやで?感謝しいや」
「四番隊でもずっと頑張ってたもーん!!」
「その四番隊を進めたのも俺やろ」
「死神になったらいいって、言ってくれたのは浮竹さんが最初!」
「なんでそない前の話しすんねん!」
平子くんと出会ってから、私は悩むことが減ったよ
四番隊でしっかり回道を学んだし
攻撃の回避とか、その時の心理についてもずっと詳しくなった。
四番隊以外の事も知って方が良いって話を相談したら平子くんは導いてくれたこと、本当はずっと感謝してる
多分、これ以外にもたくさんの小さな優しさによって
私は今も死神を続けられている
「凛は平子くんと一緒にいると楽しそうで俺は嬉しいよ」
「はい!楽しいです!」
その優しさ、永遠に。
真央霊術院に通っていたときには
「次、演習場やけどいかんの?」
「うひゃぁ!!!」
「なんや凄い集中しとったけど」
「ひ、ひらこくん!どうしたの!」
「や、次演習場やけど移動せんでええのか〜って」
「演習場!行かなきゃ!!!」
がたがた!!ばたん!!ごつん!!!!
勢いよく立ち上がり、椅子を倒し
平子くんの頭に頭突きをした
「ったぁ、」
「慌ただしいやつあやなぁ……」
「演習場、じゃなくて頭冷やしに行かなきゃ!
って、あーーー!!」
慌てて次は、机にあった教材をぶちまける
どうしてこうもそそっかしいのか。
「おちつけ、いったん」
「あわわ、ごめんね平子くん」
「とりあえず、凛は頭痛くないか?」
「あたしは、大丈夫だよ」
「なら、教材片付けて演習場いこうや」
「平子くん、頭大丈夫?」
「どっちの意味や」
「えっ!どっちってなに??」
「……天然のボケか。俺は平気や、なら行こか」
何故かぶちまけていたはずの教材を拾い集めて
後ろにある私の荷物入れに綺麗に収納した
「さっきの、何の勉強?」
「来週テストある、攻撃心理のやつ……」
「なんや、その心理」
「あれ、受けてなかった?」
「寝てたな」
「まぁ、平子くんはそういう心理とか興味なさそうだもんね、私は、攻撃とか…わからなくて」
2人で並んで歩く異様な空間
平子くんは、優秀で、人格者で、
影の薄い私の存在なんて気づいていないと思っていたのに。
「凛は進路決まってんのか」
「……護廷には入れるのかわかんないなぁ」
「なんでや?」
「斬術めっきりダメ出し、鬼道も下手っぴなの」
「せやけど、ここに通ってるんや」
「お世話になった方に勧められて、」
進路に迷っていた頃だった。
このまま、なんとなくでここを卒業して
どうしたらいいんだろうって、考えていた
「四番隊に行くって言ったらええやん」
「四番隊、」
「ここに通ってるんや、その勧めた人も死神なんやろ?せやったら、四番隊入って会いに行ったれ。んで厳しかったら辞めたったらええ」
「そんな簡単に……」
「まだ決まってもない未来なんや、簡単にとらえたらええやん」
こうやって、私の心を軽くしてくれるアドバイスを
真央霊術院の頃から言ってくれていた。
「調子悪いんか」
「ん?平気ですよ」
「ほーか、これから浮竹さん来んでぇ」
あの時、勧められたと伝えた浮竹の名前を
卒業して何十年も経っているのに、伝えてくれて
「よぉ、凛元気そうだな」
「浮竹隊長もお変わりなさそうで」
「あぁ、お母さんも元気かな?」
「はい、最近は調子も良く自宅でアジサイの手入れをしていると言っておりました」
「そうか、良かった」
自分の父親のような存在の浮竹と、
こうやって話す機会を与えてくれるのも
平子くんだからだ。
「立ち話もなんや、凛、悪いけど茶淹れて持ってきてくれんか?」
「はい!」
「3つ、頼むでぇ」
「3つ、ですか?」
「立ち話もなんや、って言うたやろ。お前の分も忘れんなよ〜」
「かしこまりました!」
「あぁ、凛。これを」
「わぁ!髙島屋の黒糖羊羹です!」
「凛が好きだと、平子くんに聞いたからね」
もともと、ここに浮竹隊長を呼んだら
話せるようにしてくれていたのだろう
「ほな、先いってんでぇ」
「はい!かしこまりました!」
こういう優しさに、ずっと包まれている
「随分、凛を気に入っているね」
「お気に入りですわ。ようやく隊長になったんで近くに置けるようになりました」
「あっはは、平子くんはわかりやすいんだな」
「伝わってへんのは凛だけやろな」
「そうか、そうか………」
「ご挨拶伺いましょうか?」
「俺は大賛成だから、決まったら教えてほしいかな」
なにやら和やかな会話の部屋に
お茶を持っていく。
もちろん、先程いただいた栗羊羹と一緒に
「失礼します」
「おー、ありがとうな」
「ありがとう」
「何の話をされていたのですか?」
そうきくと、そうだなぁと浮竹隊長が悩んで
大まかに言うと凛の話かなと濁した。
「私の話ですか!?」
「せや、凛はどんくさいわ〜って話や」
「うぅ、意地悪……」
「凛は今のままでいいんだよ」
「未だに、書類もぶちまけるし、作業に没頭したら呑まず食わずやしな」
「それは、否めない」
「やから、俺の隊に引っ張ったんやで?感謝しいや」
「四番隊でもずっと頑張ってたもーん!!」
「その四番隊を進めたのも俺やろ」
「死神になったらいいって、言ってくれたのは浮竹さんが最初!」
「なんでそない前の話しすんねん!」
平子くんと出会ってから、私は悩むことが減ったよ
四番隊でしっかり回道を学んだし
攻撃の回避とか、その時の心理についてもずっと詳しくなった。
四番隊以外の事も知って方が良いって話を相談したら平子くんは導いてくれたこと、本当はずっと感謝してる
多分、これ以外にもたくさんの小さな優しさによって
私は今も死神を続けられている
「凛は平子くんと一緒にいると楽しそうで俺は嬉しいよ」
「はい!楽しいです!」
その優しさ、永遠に。