【web拍手 2012/11/17まで公開】



「おや？まだおやすみになられて
いらっしゃらないのですか？」


「.......。」

「眠れないのですか？」

「.......。」

「ふふ、ではホットミルクでも。
暖かいものを飲むと落ち着きますよ。」

「...怖い、夢、見たの。」

「......怖い夢ですか。

..........知っていらっしゃいますか？
そのような夢は人に話すのが一番なのです。
夢は心に閉じ込めたままにすると
本当になってしまうと聞きますから。」


「......やだ、やだよ。行かないで遥哉！」


「おやおや......ふふ。
大丈夫ですよ。
私はあなた様から離れたり致しません。」

「......ｸﾞｽｯ.......絶対に？」

「うーん.......」

「は！離れちゃうんじゃない！馬鹿！
遥哉の馬鹿！うそつき！」


「いえいえ！違いますよ。

貴女様から離れられることがない限り
私もこちらから離れは致しません。
私は貴女様の執事ですから。」


「ずっと？」

「ええ、ずっと。
ですからきっと、離さないでいてください」




ーーーーーーーーーーおしまい！